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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 数学・計算 〜-2

 ……。


「加減乗除は出来て当然です。 皆さんは、掛け算を含む加減の計算を、珠算(しゅざん)でこなせるようになりましょう。 ただし実際の算盤(そろばん)は使いません。 身体の痛点を起点とする手法、『肌珠算』をマスターしてもらいます。 宜しいですか」

「「はいっ!!」」

 机の上にはノートも鉛筆も何もない。 代わりに1本の『待ち針』がある。

「どの部位をどの桁にするかは、最終的には皆さんが自由に決めてください。 ただし最初は私のやり方をなぞってください。 では右手で『待ち針』を持って、『1の位』はここ、左手の人差し指の指先です」

 ツン。 前に伸ばした手を広げ、人差し指の腹を待ち針でつつく17号教官。 私も教官に倣い、そっと指先を針でつついてみた。 痛点を捉える先端の刺激に、思わず顔を顰(しか)めてしまう。

「触れる強さで『1〜9』を表します。 『0』は触れないということなので、強さは『9段階』で構いません。 つまり『そっとつついたら【1】を表す』、『ちょっとつついたら【2】を表す』、『トンとつついたら【3】を表す』、『思いきりつついたら【9】を表す』という風にね。 9段階に力を加減するのは最初は難しいと思いますが、慣れてくれば意外に簡単ですよ。 最初は針を使いますが、慣れてくれば指でも十分判別がつきます」

 気休めであったとしても、17号教官の言葉は励みになる。 今現在の力加減はサッパリ見当がつかないのだが、教官がそういうのだから、私にも出来るようになる日がくるんだろう。 

「『10の位』は手の甲です。 例えば『9+8』なら、まず『人差し指の腹』を【9】の強さでつついて、次に【8】を加えた下一桁、【7】の強さでつつきなさい。 そして『手の甲』を【1】の強さでつつけば、それで【17】になります。 これが身体を使った『肌珠算』です。 理解しましたね」

「「はいっ!!」」

 一斉に返事をしては見る。 しかし、この計算方法が合理的かと聞かれれば、個人的には微妙だと思う。 確かに教官がいうように、刺激する場所と強さで身体に計算結果を記憶させることが出来れば、身体自体を電卓のように使うこともできるだろう。 『右手で身体に数値を入力』し、『肌の刺激から計算結果を導く』ことができれば、私は高性能の電卓を手に入れたのと同じことだ。 しかし、果たして実際はどうなんだろうか、疑問は尽きない。

 とはいえ私は教官を信じる。 教官が教えてくれることは、まずは素直に取り組むつもりだ。

「いいですか? 思考と刺激を同時に処理できるようになれば、計算以外にも様々な面で便利です。 皆さんは常に1つのことに集中できる立場ではありません。  膣を弄られながら計算したり、論述しながら自慰に興じたり、そういうことが日常です。 肌珠算を発展させれば、一時的に計算以外の情報を、身体で覚えることもできます。 非常に幅が広い技術ですので、肌珠算、しっかり使いこなせるようになりなさい。 わかりましたね」

「「はいっ!!」」

「宜しい。 ならば次の位にいきますよ。 『100の位』は『脇の下』です。 痛点が密集していて刺激の強弱が分かりやすいし、いい練習になるでしょう。 『千の位』は『舌』にしましょうか。 ベロは面積も広いですし、どこをつつくかで入力数値を決めるような、理にかなったテクニックにも繋がるでしょうね。 細かい部分はお任せしますから、自分で工夫してください」

 指から腕、そして顔へ。 刺激する場所が登ってゆく。

「『万の位』は『鼻孔』です。 血が出ないよう用心してつつきましょう。 『10万の位』は、左の乳首。あら、これくらいで驚いてもらっちゃ困ります。 今回は億の位まで計算しますよ。 肌珠算は全員決まったスタイルがあるわけでもないし、専用の試験もありませんから、大雑把に『億』を1つの区切りにしています。 私はね。 ですからもっと詳細に桁を多くとる際は、乳輪と乳首を別にわけるだとか、バストボトムとバストアップにも違いを設けるだとか、身体のパーツごとに『桁』を分担してください。 肌珠算でもって殿方に勝りたいのなら『恒河砂』レベルが要求されると思いますが、最初は地道に行きましょう」

 鼻を境にして刺激する場所が下ってゆく。

「『100万の位』はお臍(へそ)とういうことで、如何でしょうか。 あまり弄りすぎるとお腹が痛くなりますし、刺激はブスッと気持ちを込めて、ガサッと臍のゴマをとる感じで覚えてください。 意外に知覚が鈍いので、刺激にしっかりメリハリをつけましょう」

 どんどん下がり、やはりというか、教官の指示は股間に及んだ。

「『1000万の位』は陰唇に、『1億の位』はクリトリスにしてください。 敏感な器官であればあるほど、滅多に使用しない『桁』に当てるべきです。 刺激で脳が麻痺したら本末転倒です。 それでは、案ずるより何とやら、一度実際にやってみましょう」

「「はい!!」」

 椅子から腰を浮かせ、身体のどこにでも手を伸ばせる体勢をとる。 右手には待ち針、左手は前にグイッと伸ばし、肘を曲げて掌が乳房の下にくるように。 いつでも針でつつけるように、だ。



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