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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 理科・地学 〜-3

 ……。

 結局『林』からアーチェリー場に戻るまでに、35種類の植物を採取した。 それぞれの葉なり枝なりを撫で、舐め、膣や肛門でしごき、クリトリスに押し当てる。 私たちは植物の特徴を文字通り体全体で記憶した。 そして1人1本ずつ仲良く植物を肛門に挿れ、ぎこちない足取りで実験室に戻ることになった。 

 残り時間は確認テストだった。 目隠しをし、床の剣山に立てた植物にソッと跨る。 あとは『手』で触れることなく、植物を正確に同定できれば合格というわけだ。 私たちは膣、あるいは肛門を拡げ、そっと植物を体内に咥えた。 何人もの内臓で締めつけられ、肛門を経て持ち帰った植物は、どれも同じように萎びている。 そんなものの区別を、手を使わずにしろだなんて、正直挑戦する前から降参したくなるテストだ。 それでも私達は文句など言わず、無言で腰をふりつづけた。 もしかしたら『タラ』のあの強烈な棘が当たるかもしれない……他の植物はいざ知らず、『タラ』ならどうにか当てられる――つい先刻は厭で仕方なかった『タラ』を望むという皮肉に苛まれながら、万遍なく植物を膣で包むのだった。


 ……。


 20号教官の野外実習は植物以外も対象にした。

 例えば『林』の『土壌』だ。 黒土や砂土、赤土や腐葉土、粘土に灰土。 そういった土を膣に込め、私たちは感触を体に刻んだ。

 『林』の『岩石』を扱ったこともある。 『玄武岩』『橄欖(かんらん)岩』『安山岩』『花崗岩』といったありふれたものに加え、『黒曜石』『水晶』『長石』『磁鉄鉱』――林は珍しい石の宝庫でもあった。 私たちはかたっぱしから手に取り、頬張り、膣にねじ込み、肛門に納め、とにかくどんな無茶を言われても種類をあてられるように、体で岩を擦りに擦った。

 『キノコ類』の同定は、楽だった。 季節柄キノコの成長が少なく『テングタケ』のような毒性のつよいキノコがなかったためだ。 『シメジ』にしろ『ナメコ』にしろ、柔らかい上にサイズが小さく、膣に含む上で支障なんて全くない。 同定自体は他と同様難しかったけれど、私たちは嬉々として、上と下の口でキノコの群れを味わった。

 『草』を同定したときは大変だった。 『ドクダミ』や『ミツバアケビ』に混じり、『ツタウルシ』まで同定させられたからだ。 旧世紀のヒトであれば、蒸気に触れるだけでパンパンに腫れるという、かぶれの域を超えた毒性をもつ。 それでも教官は容赦なんてしてくれなかった。 私たち現代の牝は肌の質が旧世紀とは根本的に異なっている、だから2、3日激痛に悶えるだけで後遺症は残らない、なのでしっかり体全体で味わいなさい……そういって全員の肌――勿論、膣、肛門の内粘膜も――に塗りたくらせたのだ。 
 教官が謂った通り、痒みは2、3日で収まった。 遺伝子レベルで抵抗力を増している私達の肌には、確かにウルシかぶれの痕も残りはしなかった。 それでも私達は2、3日の間、常に熱が籠った股間をもてあまし、風が吹くたびに悶絶した。 かぶれが治るまでの間、他の授業が如何に過酷さを増したかは言うまでもない。

『いずれ、ネジにしろ、野菜にしろ、調味料にしろ、蓋にしろ、球体にしろ……なんでも『膣』で判断しなくちゃいけなくなるわよぉ。 それに比べりゃ私の授業なんて、楽チンすぎて泣けてくるってもんでしょう。 しっかり自分自身を鍛えて、自分のお股に自信をもちなさいね』

 折に触れ教官が語る内容は、きっと事実なんだろう。 自分のお股に課せられる役割に思いを馳せつつ、教官の背中を追いかけながら。 晴天の下、実習という名で、私たちはあらゆるものを自分の内臓で頬張るのだった。


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