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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 理科・測定 〜-2

「そこまで。 もう『質量』はバッチリね。 授業の終わりにテストをするので、今の感覚を忘れちゃダメよ。 テストでは誤差は1割まで認めます。 つまり『30gの錘』だったら『27g〜33g』を、特別サービスで正解と認めてあげるんだから、普通にやれば全問正解できるわよ」

 いきなりテスト、と聞いて血の気が引いた。 質量が分からない錘を繋いだ吸盤を、乳首、もしくはクリトリスに繋いで、重さを当てろというテストらしい。 乳首からぶら下がった分銅を揺らしながら、教官は冗談で測定器がどうのといっていると心のどこかで思っていた。 こんな訳が分からない行為、たちの悪い冗談であって欲しかった。 だが、教官は大まじめなのだ。 私達は言葉通り、肉体を秤に設えねばならないらしい。 皮膚越しに重さなんて、グラム単位で測定できるわけがないのに、出来る、出来ないは問題じゃないのだ。 ここは『学園』であり、改めて『学園』の理不尽さを痛感する。
 
 が、感傷に浸る僅かな時間すら、私達にはあてがわれない。
 早口でまくしたてる教官に置いて行かれないためには、兎に角耳を欹(そばだ)てるのみ、だ。

「全員メジャーをとりなさい。 長さが1ミリから5メートルまではかれるスグレモノよ」

「……」

 私は質量に拘る思考を閉ざし、長さ計測具=メジャーを手に取った。

「『質量』とくれば、次は『長さ』よお。 まず、貴方たちの身体の全部位について、長さを暗記してもらいます。 例えば『乳首の直径』が8ミリ、『乳輪の長径』が3センチ、『短径』が2センチ5ミリ、みたいにね。 手は全部の指について、先から各関節までの距離と、爪の幅長を覚えなさい。 広げた手の親指から人差し指とか、中指と小指の長さの差とか、手は長さ測定の最大の道具よ。舌とか髪も捨てがたいけど、まあ手には勝てないかな。 最終的には、そうねえ、ある程度の数、100種類くらい覚えていれば、どんな長さだって対応出来るようになるわね」

 100……? 自分の身体100箇所の長さを、全部覚えろと……?

「クリトリスの直径、勃起時の高さ、陰唇の長さ、厚みの深さ、肛門辺縁部の直径なんかは常識よね。 膣や肛門でがっぽり咥えて計る場合もあるから、穴の長さも大切になってくるかな。 膣口からGスポットまでとか、子宮口までの距離とか、肛門からS字結腸までの深さとか、口から咽喉、いわゆる喉チンポまでの長さとか……そこら辺は、知っておいた方が無難よね」

 聞くだけで頭がクラクラしてきた。 教官は、例えば棒があったとして、その長さを『膣』や『肛門』や『口』で測れるようになれ、といっているんだろう。 棒がスッポリ喉の奥に収まれば何センチ、膣の子宮口まで届けば何センチと、即座に言えるようになれというわけだ。

「あとは、指先から肘(ひじ)までとか、股の付け根から踝(くるぶし)とか。 そういうレンジの長さも必要になってくるのよ。 もっと長いレンジ用に、身長の長さとか、180度開脚時の右爪先から左爪先までの長さとか、手の指先から足の爪先までの長さとか、考えられる限りの長さを用意しなさい。 流石に5メートルを超える長さは無理でしょうけど、5メートル以内であれば『誤差1センチ』以内で測定できるようになってもらいましょっか」

 誤差1センチ……? この人、何をいってるんだろう?
 いや、意味が分からないわけじゃないんだけど、何をいっているかは理解できるんだけど、それでも意味が分からない。 私を含め、クラス中が呆気にとられているというのに、教官はまるで気にも留めず、独り言のようにペラペラと続けた。

「ま、大丈夫よね、これくらいならね。 別に出来なかったとしても、単位が取れなくて辛い思いをするのは、このコ達であって私じゃないし。 それじゃ今から10分間時間をとりますからね。 思いつく限り全身の長さを、しっかりはっきり記憶すること。 用意、スタートっ」

「……!」

 シャシャッ、ツイ、シャッ、グイッ。

 号令一下、すぐにメジャーに手を伸ばす。 メジャーを伸ばし、体に当て、長さを調節し、乳首なり舌なりの長さを測る。

 教室の後ろが鏡張りになっていて、拡げたお尻を鏡にうつし、皺の長さを測る生徒がいる。
 第三姿勢をとった上で、股間から床までの距離を測るものもいる。
 柔軟を生かし、両足を拡げ、股間を床につけた上で、足先から足先までを測定するのもいる。

 私は只管自分の右手を測定した。 いつかは自分の全身を数値化して覚えよう。 けれど今は、よく使いそうな手について、ここだけを完璧に押さえておこう。 自分を完璧に活用する自信はないけれど、なるたけ自分をデータに変えて、いつテストがあっても大丈夫にしなくちゃいけない。



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