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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 理科・測定 〜-1

〜 22番の理科 ・ 測定 〜



 幼年学校では、『周期表』から『物質量』、『熱化学』から『高分子化合物』まで、一通り講義を受けていた。 自然科学全般が好きな私にとって、幼年学校の理科は面白かった。 理科の授業は実験室で行われる。 国語や社会で弄ばれた教室を後にし、物珍しい器具が並んだ実験室に入るだけで、何だか学問をする雰囲気になる。 それだけに、学園の『理科』で最初に受けた講義は、期待との差が激しかった。

 担当の20号教官――白衣が似合う黒縁眼鏡の高飛車な女性――は、私達全員を前にして宣言した。

「はい、いいですか、私はバカが嫌いなんです。 マスターベーションばっかりのバカ、空気が読めないバカ、演技の1つもできないバカ、がばがばオマンコの臭いバカ、いろんなバカがいますけどね。 その中でも、使えないバカがいちばん嫌い。 この世から消えて欲しい。 せめてバカはバカなりに、使い道のあるバカにならなくちゃ。 でしょう?」

 あっけにとられる私達を尻眼に、コンソールを操作する。 実験室の引き出しがあき、シリンダー、バネ秤、分銅、ビーカー、駒込ピペット、ピンセットその他もろもろが姿を現した。 

「はい、それじゃ今から、みなさんは計測器になってもらいます」

 朗々とした迷いのない宣言。 そして私たちが『最初の使い道』を得るための講義がスタートした。

 最初の『使い道』は『質量測定』だ。 実験室には立派な風防付電子天秤から上皿天秤まで揃っていたものの、私達に使わせて貰えるわけじゃなかった。

「一回しか説明しないから、覚悟して聞きなさい。 失敗したコは平常点を『1点減点』します。 例えテストで満点をとっても、失敗が嵩(かさ)んだら単位はあげませんからね。 それと、実験室では静粛に。 こちらが返事を求めた場合だけ、返事をする。 基本的には黙っているのが実験室のルールです。 じゃ、これを持ちなさい。 『吸盤付クリップ』といいます」

 吸い口キャップにクリップが取りつけられた器具。 肌に吸い付くよう、ゴム製の入口が捲れておちょぼ口になっている。 

「ほら、タコ紐が結わえてあって、片方に錘(おもり)がついてるでしょう。 スポイトの要領で『赤』い吸盤を右乳首につけましょう」

「……」

 色とりどりの吸盤のうち『赤』を選ぶ。 声を押し殺し、吸盤を乳首に吸い付ける。 キャップを摘まんで中の空気を出してから肌にあてると、陰圧でもってピタリとくっついた。 乳首を激しく吸い込まれる感覚。

「その重さを記憶しなさい。 今から貴方たちが『秤』なのよ。 振ったり、揺らしたり、グルグル回したり、前後左右に動かして。 ちゃんと動かしておかないと、体で記憶なんてできやしないから」

「……っく」

 いわれるがまま、乳首からぶら下がった錘を動かす。 勢いよく振ると、クリップを通して乳首に振動が走る。 乳首を引っ張られたり、揺すられたり、思わず吐息が漏れてしまった。

「いい? その重さが『10g』だからね。 じゃあ『赤』は外して、次は『青』にいきましょうか。 これが『100g』になっているのよ」

 それぞれのキャップを通じ、『10g』、『50g』、『100g』、『200g』の分銅の重さを乳首にかける。 所詮200gとはいえ、勢いをつけて振り回せば、乳首がギュッと鬱血する。 溜まった血液で乳首がしこり、弾かれでもすればもげそうだ。 各種錘を乳房に結わえ、揺すり、回し、乳房ごと上下させる。 前傾して乳房ごと真下に垂らし、直に重さを受けてみる。 とにかく重さの感覚を乳首に覚えさせるため、無様極まる動作であっても、私達は真剣に取り組んだ。

 さらに、クリトリスにもキャップをつけて、各種の重さを計らせられた。 クリトリスは乳首よりも敏感なので、『1g』、『3g』、『5g』の3種類だ。 腰を前後させ、クリトリスから伸びた分銅を揺すった。 股間に揺れる分銅の振動を体感していると、道具を繋ぐ部位としてしか扱ってもらえない自分の性器が惨めになる。 そんな感傷に浸る暇はないとわかっていても、鼻の奥が熱くなった。


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