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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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滅ぼされた村-1


ここはある国の、ある小さな村。

この村には特別なものはないが、畑を耕せば何らかの食べ物が手に入るし、
家畜も育ちやすい環境で食べ物には困らない。
すぐそばには大きな森があり獲物を狩って肉を食べることもできる。

村民が皆で助け合って、その日 その日を生きていた。
この村で暮らすことに不満を持っている村民はいないだろう。


―――ただ一人、ティアラという少女を除いては・・・。


ティアラは先月16歳になったばかりの少女だ。
彼女はとても愛らしい顔立ちで、くりっとした大きな瞳と、
血色のよい頬と唇が年齢よりも幼く見えて可愛らしい印象だ。

しかし幼さが残る目元に反して、ぷっくりとした唇に色気を漂わせていた。
むしゃぶりつきたくなるような唇が悩ましい。
それに加えて彼女は艶めかしい体つきをしていた。

身長はさほど高くないが、すらっと伸びた手足に細い腰。
とりわけ目につくのが、薄い栗色の、少しウェーブのかかった髪の毛の下にある、
弾力のあるみずみずしい大きな乳房だ。
服の上からでも、その見事なふたつの膨らみは、隠すことが出来ないでいた。

大抵の男たちは皆、心の奥底で彼女を我が物にしたいと思っていた。


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