それでもあなたに恋をする-26
「痛っ!」
「年齢の事は気にしているんだから言わないでよ・・・・」
「大丈夫だよ!美月さんなら二十代でも通用するよ!」
「それ褒めているの?それとも若作りしてるって貶してるの?」
「褒めているに決まっているだろ!」
「とってつけたような言葉だけどね?」
「素直じゃないなぁ・・・・僕はうそなんか言ってないのに・・・・」
「私だって嬉しいわよ!でも・・・自分の年齢を考えると・・・・今年35になるのよ!四捨五入すると40よ!やっぱり考えちゃうわ・・・」
「考えるってなにを?」
「赤ちゃん・・・・いつまで産めるのかなって・・・・年齢が上がればだんだん妊娠し難くなって来るって言うし・・・・ねぇ瑞希・・・・子供はどうする?私は瑞希との子供なら欲しいんだけど・・・・」
それは美月の今の偽らざる気持ちだった・・・・愛する瑞希の子供が欲しい・・・・そう思うのは女としてあたりまえだと思っていた・・・・しかし、瑞希は実の子であり、兄との子である。欲しいからと簡単に作れるものでなかった・・・・
「僕も美月さんとの子供なら欲しいな・・・・」
美月はその言葉にキュンとした・・・・
「瑞希は今の言葉の重さをわかっているの?確かに私達は戸籍上は結婚出来る・・・・でも実の母子だという事実は変えようがないの・・・・私が瑞希の子供を産むって事は、実の子供の子を産むっていう禁忌の罪を犯すって事なのよ・・・・」
「禁忌の罪ならもう犯してしまったよ僕達は・・・・美月さんは後悔しているの?」
「するわけないじゃないの・・・・瑞希とひとつになれて私は幸せよ・・・・瑞希はどうなの?後悔してる?」
「僕だって同じだよ・・・・だからもし妊娠したら産んで欲しい・・・・」
「産んでもいいの?」
「うん!!」
「ありがとう瑞希・・・」
美月は後ろに振り返って瑞希にキスをした・・・・
「さわってちょうだい・・・・」
美月は瑞希の手を乳房に導いた。瑞希は柔らかい乳房を優しく揉みながら、美月の口の中に舌を入れ絡めた・・・・
「ゴメンなさい下手くそで・・・・」
「ちょっと安心したわ・・・わたしだって似たようなものだから・・・・二人で勉強していけばいいのよ・・・・ね?そうでしょ?」
「うん!!そうだね・・・・」
「この続きはベッドの上でね・・・・」
二人は風呂からあがると、互いの体を拭き合って、裸のまま美月の部屋に向かった・・・・元々は美月の両親の部屋でダブルベッドがおかれていたからだ。
「ねぇお願いがあるんだけど・・・・私をお姫様抱っこして連れて行ってくれる?」
途中で美月が頼んで来た。男として断るわけにいかない瑞希は
「もちろんいいよ!!」
瑞希は美月を抱えあげた。
「ねぇ重くない?」
「全然・・・・」
瑞希はそう答えたが、腕力に自信がない瑞希にとっては少しきつく感じた・・・・それは美月が太っているからではなく、瑞希の腕力がないからである・・・・
なんとか部屋まで連れていった瑞希はベッドの上に美月を寝かせた。
「ありがとう瑞希!わやっぱり男なんだね!!」
そう言って瑞希にキスをした。二人は互いの唇を貪り合い、舌を絡め合った。舌を吸い合ったりもした・・・・
「んんン・・・んン・・・んン・・・・」
舌を絡め合っているために息が抜けるような声しか出せなかった・・・・
「美月さん・・・・おっぱい吸ってもいい?」
「そんな事をいちいち聞かないで・・・・私の体は瑞希だけのものよ・・・・だから瑞希の好きにしていいのよ・・・・」
「美月さん!!」
瑞希は一回キスをしてから体を下げた。