ホントの気持ち-5
「はぁっ、あぁ…はっ、はっ、…ん…。」
「…大丈夫?」
柊司が後ろから、もっとぎゅっと抱き締めてくれる。…でも、あたしを絶頂へとのしあげた指は、まだパンツの中。
「…ひどいっ…はぁ、…っ、あたしだけ…っ。」
「これからしたげるから、ね?茉莉のせいで、俺めっちゃ勃ってきちゃったし。ほら」
柊司が、固くなった部分をあたしのお尻にすりつけてくる。
「やめっ…!」
その感触にびっくりして、逃げようとしたけど…身動きしたら、パンツの中の柊司の指が、イってさらに敏感になってるクリトリスに当たってしまった。
「あぁっ…!」
「ふふ、まだ欲しいの?茉莉…」
普段なら怒って反論するのに、柊司の言葉一つひとつに体が反応して…もっと頭がくらくらしてくる。…だめ、もう…欲しい…。
「柊司…。」
肩越しに振り返って柊司を見つめると、ぎくっ、としたように一瞬固まってしまった。
「…え?どうし…」
言い終わらないうちに、手がパンツにかかっていて、いきなりがばっと下ろされる。
「っ!?」
そのまま向きを変えてあたしをよつんばいの体勢にして、スカートをまくり上げて、柊司の長い人指し指をあたしの中に…
ぬぷっ、という音がして、指が吸い込まれる。
「…あぁんっ…!」
思わず背中がのけぞる。柊司の指が、あたしの中に…そう考えただけで、またすぐにイってしまいそうだった。
しばらく探るように動いた後、中指も追加してピストンしてくる。じゅぽっ、じゅぽっ…っていう音が聞こえて、もう死んじゃいそう…。
「はぁ、あぁ…!や、ぁ…あぅ、んっ、はぁ…!」
と、突然柊司が指をくいっと曲げた。
「…っ!!」
ひゅっ、と息を飲む。
「…茉莉のイイところはここ、だよな?」
と言って、絶妙な力加減で2本の指をばらばらに擦りつけてくる。
「あぁぁんっ!や…あっあっ…はっ、あ、いぁんっ!…なん、で…!」
何でそんなこと覚えてるのっ…あたしの誕生日は忘れたくせに!!「何でそんなこと覚えてるかって?だって、この1年茉莉のこと考えながら自分でシテたんだから当然でしょ…いてっ」柊司がそう言いながらちょっと速さを緩めたから、足で蹴ってやった。じ、自分でって…!!
すると、柊司がすっ、とあたしから離れた。
「えっ…?」
「ふーん、茉莉は欲しくないわけ?」
「そ…そんなっ…!」
言いたいけど言いたくない…ううん、言えない。そんな、柊司が…欲しい、だなんて…。
あたしが黙っていると、後ろでジッパーを降ろす音が聞こえた。思わず後ろを振り返ると、そこに見えたのは大きくなってる柊司自身…。
「!?」
一気に真っ赤になって目をそらすと、柊司は固くなった柊司自身をあたしのあそこに擦りつけてきた。
「あぁっ…!」
クリトリスに当たりそうで当たらず、ただにちゃにちゃと音をさせてあたしの愛液をなすりつけてる。入りそうで、入らない。もどかしくて、知らずに柊司のそれの動きを腰で追っている自分がいて…。
「…茉莉?欲しい?」
多分、柊司はにやにや笑ってる。でも、もう…その誘惑に抗うすべなんて、無かった。
「ほ、しい…っ!」
「俺の何が欲しいの?」
「柊司の、っ…、おちんちん…入れ、て…!!」
柊司が後ろでふっ、と笑うのが、聞こえた気がした。
「エロいな、茉莉」
そう言うと、柊司はゆっくりと…それを、入れてきた。最初はじらすように、でも太い部分をこえると、いきなり…ずん、と最後まで入る。
「ああぁぁっ…!」
あたしはこの瞬間が大好きだ…奥まで入れられると、心がきゅんとなる。なんていうか、よく分かんないけど…すごく、嬉しい。最初のこの瞬間だけで終わっちゃってもイイかも…なんてね。
「あっ、あぁ…っ!はぁ、あん…しゅう…っ、じ…あぁっやぁっ!だめぇ、ひぁっ…!」
すぐにずんずんと突き上げてくる柊司に、もうついていけなくなってる。奥のほうを刺激されるとたまらなくて、無意識のうちに中を締めてしまう。
「くっ…茉莉…。」
いつもより数倍セクシーな声がしたかと思うと、次の瞬間、柊司がつながったまま背中に覆いかぶさってきた。
「!?…あっやっ、何…?」
困惑していると、また耳元で囁かれた。
「イカせてあげる」
すると柊司はあたしのお腹のほうから手をまわして、激しい律動はそのままに、愛液をすくってめちゃめちゃ主張してるクリトリスを擦りはじめた。
「やぁぁっっ!!…あぁん!だめ、だめぇっ…!イッちゃうの、やぁ、あぁっ…ひゃあっ!あぅっ!」
そんなことしながら内壁の感じるところも擦られるもんだから、体がビクビクと痙攣してきて、何が何だか分からなくなってきた。柊司の息遣いが、さらにあたしを絶頂へと誘う。
「だめっ、あぁっ、やっあっイッちゃう…!柊司ぃ…っっ!」
「うっ…茉莉…!」
ビクビクとあたしの体が激しく痙攣した後、背中に生暖かい感触がして…あたしの意識は、どこかへいってしまった。