ホントの気持ち-4
「…チュッ…ぺちゃ、んっ…あ、はや、っ…と…苦し…はあっ、くちゅ、ん…」
「好きだよ、茉莉…」
酸素が足りないのか、頭がくらくらしてくる。だめだよ…なんか、変な気分になる…。
実際はそんなに長くなかったのかもしれないけど、あたしにはその時間が物凄く長く思えた。
やっと柊司が唇を離す。
「はあっ…はぁ、はぁ…ん、激し、過ぎ…。」
思わず、柊司にしがみついてしまった。
「でも伝わったっしょ?俺の愛。」
「…っ、なんか、柊司キャラ変わってない…?」
「そう?普通に思った事言ってるだけだけど♪」
「やっぱ違ってるって…。」
「よし!じゃあ行くか!」
「え…どっか行くの?」
「だって、気持ちが通じ合って愛を確かめ合ったカップルがする事っていったら、一つしかないっしょ?」
「………!?柊司?ちょっ、まだそんなっ」
「それともここでする?最近シテないから着くまでもつか心配だしなぁ〜。」
「っ…こ、このエロが〜っ!!」
すると突然、柊司がぐっと顔を接近させて、怒ったような顔で言う。
「なに?茉莉は俺としたくないワケ?」
「えっ…と、それは…その、あの………したい、けど…でも…!」
顔を上げた瞬間、また柊司にキスされた。
「ちゅっ…じゃぁ決まり!はい〜出発!」
…なんか、いいようにごまかされてる気が…
その後、色々ちょっかいを出されながらも着いたのは、壁がクリーム色したきれいなマンションだった。
「柊司…ここ住んでるの?すっごいキレイ…。うらやましいなぁ。」
「何言ってんの、茉莉の方がキレイだよ♪」
またあたしにちゅっ、とキスをして、柊司はスタスタと歩いて行く。
「……っっ!!」
…人が真っ赤になるの分かって言ってるんだろうか…っていうか、マンションと比べられるあたしって一体…?
カチャ、と柊司が部屋の鍵を開けて、先に通してくれた。
「お邪魔しまーす!へぇ〜けっこう広…きゃあ!?」
靴を脱いで上がった途端、柊司に後ろから抱き締められて、壁際に追い詰められた。手から離れたかばんが、ドサッと床に落ちる。
「うるさいよ、ここ意外と壁薄いんだぜ?」
耳元で囁かれる。吐息があたって、いつの間にか頬が赤くなる。
「どうしたの…!ちょっ、耳…やめ…っ!」
「あれ〜?茉莉耳弱かったっけ?」
知ってるくせに…と毒づこうとすると、ふっと息を吹き掛けて、輪郭を舌でなぞられる。
「やっ…あ…ん、はぁ…あ、いや…!あんっ」
「茉莉…好きだよ…」
唇を首へずらし、ときおり吸いあげながら舌でちろちろと、時にべっとりとなめる。その間にも手はあたしの服の中に入りこんできて、お腹とか脇腹のあたりをまさぐりはじめる。
「やぁっ…ここ玄関なのにっ…はぁ、あぁ…や…待って…しゅう、じ…んあっ」
「ごめん、待てない。」
いつの間にかブラのホックがはずされていて、人指し指と中指で乳首をはさんで、胸をやわやわと揉まれる。
「あー、やわらけ…懐かしいな、この感触。」
「あ、ん…はっ…あっやっ…んぁ、はぁ…あっ、だめ…!やぁっ」
いつの間にか、ここが玄関だという事も忘れそうなぐらいあえいでいた。それでも一瞬理性が戻った時に、右手の中指を噛んで声を耐えようとしたら、両方の手首を掴まれて頭の上で固定されてしまった。
その間も、柊司のあいた方の手は胸を激しく揉んだり、乳首を親指と人指し指で挟んでくりくり、と刺激を与える。
「あぁっ…はっ、あ…ん、ん…柊司、ダメ…あっ!こっ…声、出ちゃ…あんっ」
「いいじゃん、聞かせてよ。…それに、拘束されたほうが燃えるでしょ?Mの茉莉さんは♪」
「…っ!!そんな…ことないっ…!あぁっ…あっ…やんっ…」
必死に首を横に振って抵抗するけど、全然敵わない。
もう、自分の感覚がおかしくなってしまいそうなぐらい…気持ち良くて、柊司に耳元で囁かれると、それだけでもっと快楽が増すみたいだった。あたしはいっぱいいっぱいなのに、柊司は凄く冷静で…凄く悔しかったけど、そんな事を言う暇も無いほど、あたしは柊司の指に、唇に、感じさせられていた。
「茉莉、こっち向いて。」
「ん…。」
また、キスされた。舌を上手く使って口の中をあます所無く刺激される。時々聞こえる柊司の息遣いが、またあたしを興奮させる。そのキスは本当に官能的で…とけてしまいそうだった。
「んっんっ…ふ、ん…はぁ、あ…ひぁっ!」
あたしがキスに夢中になってる間に、柊司の手はスカートの中に侵入していたらしい。あたしの両腕はつかんだまま、あいた手でパンツの横から指を入れて、スリットをなぞる。くちゅくちゅ、という音が響いて…とてつもなく、恥ずかしかった。
「あっあ…だ、駄目…はぁっやっ…ん、あぁ…」
「めっちゃ濡れてるじゃん…ぐちゅぐちゅいってる。エロいな、茉莉。」
「…ちがっ!…あっ、手ぇ…離してぇ…っっ」
「やだ。それに、茉莉はこのほうが感じるんだろ…?」
ふっ、と、耳に息を吹き掛けられる。と同時に、柊司の中指がクリトリスを見つけて…あたしの愛液をすくって、押し潰すように、でも優しく…ものすごい速さで擦られる。
「やぁっ…!!駄目、だめなの…っっ!あぁっあっい、やぁっ…イッちゃう…!」
くちゅり、くちゅくちゅ…という卑猥な音が、なおさらあたしの感覚を刺激する。
「いいよ、イって?」
「やぁっあっ…だめっ、あぁっんっあぁっ……っ!!」
全身の感覚が一点に集まって…ぎゅっと目を閉じた瞬間、いとも簡単に、…絶頂へと、押し上げられていた。体がビクビクっと痙攣して、思わず膝から床に崩れ落ちてしまいそうになると、柊司が何とか支えてくれた。