―里菜の日常ー-19
失神も本当に失神してるわけではない。いくつかの条件が揃った時に失神に見える動作が作動するシステムにすぎない。
どちらも里菜の仕様に過ぎないのだ。
しかしオーガズムが弘専用であるように失神もマスターである弘としか作動しない仕様である。
里菜はメモリーにマスターは弘であると書き込んだのだ。
「ふぅ…お兄ちゃんにイかされちやった」
里菜がもぞもぞと動き出す
「里菜、すごいよかったよ。里菜は最高だ。里菜は気持ち良かった?」
「うん。里菜も気持ちよかった。もう里菜はお兄ちゃんなしではダメなの」
弘は里菜を抱きしめる。
「俺も里菜じゃないとだめだ」
「もう1回いい?」
里菜が上目使いで甘えた声を出す。
「だめっ!」
「ええーっ?」
たった今、愛を確かめあったのに不満顔になる里菜。
「言ったろう。今夜はオールナイトだって!一回だけじゃ許さない」
「お兄ちゃんのエッチ!」
パッと笑顔になり強く抱きしめる。
「里菜が壊れるまで犯して」
「おおっ!でもその前にちよっと休憩」