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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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餓えた女…、熟れた肉体-6

 真剣な眼差しで見つめられ、紗英の目は落ち着かない。瞬きも増える。何をどうしていいのかまるで分からなかった。必死で頭を整理して言葉を選ぶが、どうしても自分を負い目に感じる気持ちが言葉に現れてしまう。
 「若い子といくらでも遊べるのに…私なんか…需要ない…でしょ?」
返答に時間のかかる紗英とは違い、健太郎の答えは即答だった。
 「需要、あるよ。俺にとって藤間はとっても需要ある女だ…。」
 「え…」
戸惑うばかりの紗英。嬉しい言葉だ。嬉しい言葉ではあるがこれほど積極的なアプローチを受けた事のない紗英にとってはどう対応していいか分からなかった。そんな紗英の耳に口を寄せ、ゆっくりとした口調で囁く。
 「抱きたいんだ…藤間を…」
全身がゾクゾクした。初めてはっきりと自分の体を求める言葉に、無意識に下半身をジュンッとさせてしまった。
 「ほ、本気で言ってるの…?」
耳にかかる吐息の感触に目を閉じながら言う紗英。
 「本気だよ。藤間を抱きたい。昔から気になってた…。でも旦那と会社の関係を考えると手を出せなかった。歳を重ねるごとに色気を増していくお前をずっと見てた。1年間会えず、今年になって再会した時、今までで一番胸が高鳴った。お前を抱きたい気持ちが抑えられなくなったんだ。もう我慢出来ない。藤間が欲しい…」
ずっと思われていた事に気付かされた紗英。決して一時の感情ではないと言う気持ちが嬉しかった。自分をここまで思ってくれていると言う健太郎に気持ちは大きく揺れた。健太郎のその気持ちは欲求不満を解消して欲しい相手として強く合致した。
 「本当に私なんか…需要あるの…?」
健太郎はさらに耳に口を寄せて囁く。
 「藤間の体は俺にとって物凄く需要…、ある。」
 「ぁぁん…」
体から息と力が抜けてしまった。もっと欲しがって欲しい、もっと求めて欲しい…。紗英はそんな気持ちで一杯になってしまった。 
 「不倫って…、いけない事かな…」
微妙に体を震わせながら言った。健太郎は体を更に寄せる。
 「不倫がいいか悪いかは、他人が決める事じゃない。俺と藤間が決める事さ。」
 「丹野さんは…どう…思ってるの…?」
 「それはしてみないと分からないな…。」
 「え…」
いい事だと言うと思っていた紗英には意外な言葉であった。しかしその意外性のある言葉にこそ魅力を感じずにはいられないものだ。そして健太郎は紗英にとって決定的な言葉を囁く。
 「抱いた後、藤間が満たされたなら、いい事だと答えられるよ。」
紗英の気持ちは燃え上がった。満たされたい…、健太郎に満たされたい…、いや健太郎ならきっと自分を満たしてくれる…、そんな気持ちが溢れた。
 「丹野さん…」
旦那もいる、子供もいる…、そんな自分の立場をどこかに流してしまうぐらいに女としての自分が抑えきれなくなった。垂直に垂れ下がっていた手がゆっくりと上がり、健太郎の体にそっと当てられた瞬間、紗英に『魔』が差した瞬間なのであった。


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