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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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餓えた女…、熟れた肉体-5

 「いやいや、そう言う妄想する事自体、欲求不満を増させる事になるんじゃないか?」
 「そうかなぁ…。」
 「そうだよ。」
 「う〜ん…。エッチしなさ過ぎて感覚が麻痺してきたのかなぁ…。」
溜息をついた。
 「オナニーとかしないの?」
 「35のいい歳した子持の女が欲求不満解消でオナニーなんて淋しすぎるし、情けないじゃない??」
 「そんな事ないよ。オナニーは性欲を抑える為に有効な手段だろ?した方がいいよ、オナニー。」
 「え〜?でもする場所ないし…。」
 「風呂中にすればいいじゃん。」
 「え〜!ダメだよ。声が響いちゃうもん。」
 「藤間はそんなにあの声がデカいのか?」
 「や、ヤダ〜!そ、そんな事ないよぅ!ほら、お風呂場って響くでしょ?だから…」
 「そっかそっか。ハハハ!」
いい感じになってきたな…、健太郎はそう思ってた。変な話になり少し恥ずかしくなった紗英は少し落ち着こうと思った。
 「ちょっと、トイレ…。」
 「ああ。」
紗英は立ち上がりトイレへ入る。水を流して消音し用を足した。トイレットペーパーで性器を拭く紗英。拭いたトイレットペーパーを確認すると、小便以外の液体もついている事に気付く。
 (やっぱ欲求不満かな…。)
酔いもあり、さほど恥ずかしい事には思わなかった。紗英は再度拭き直してトイレを出る。俯き加減でドアを閉めた紗英はすぐ近くに人の気配を感じた。ハッとして顔を上げると、目の前に健太郎がいた。
 「藤間。」
そう言って健太郎がとった行動は、いわゆる壁ドンだ。紗英はテレビでも取り上げられている壁ドンを見て、もし自分がされたらどんなに胸がドキドキするだろうなと密かに思っていた。その想像以上のドキドキを今まさに体感していた。
 「あ…」
言葉が出ない。どちらかと言うといつも優しげな表情をしている健太郎だが、ドキッとするような精悍な表情で見つめられている。紗英は骨抜きにされてしまいそうな程素敵な異性に目を奪われた。
 「藤間…、俺がお前の隙間を埋めてやろうか…?」
 「え…」
今までと違う超積極的な言葉に紗英は固まる。誘われないかな…、いつもそう思っていたはずなのに、いざ誘いの言葉をかけられると人妻である責任がのしかかって来る。
 「で、でも…私なんか…」
 「自分をオバサンとか言うなよ?こんなに本気で藤間を欲しがってる男を前にして、な?」
 「え…?」
あの飲み会以来、さほど自分に関心があるとは思えなかった健太郎からの言葉に戸惑うばかりの紗英であった。


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