はじめましてマスター-21
「えっ!」
返品できないとわかり弘は凍りついた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
必死にあやまる里菜の声に凍りついてた弘の思考が動き出す。
返品できないとわかり不思議な事にむしろホッとしていた。
もし返品可能なら返品してしまうだろう。
それは里菜を失うという事。
例え多額の借金を背負うとも里菜を失う事の方が堪えがたい事に気がついた。
里菜が不安そうな顔で見つめている。
「とりあえず、里菜の服を買ってこないと」
全裸の里菜を見て服がないのを思い出した。
「じゃあ?里菜、ここにいてもいいの?」
「いいもわるいもない。他の選択肢はない」
「お兄ちゃん、ありがとう!」
不安そうな表情は消え満面の笑みとなり裸のまま抱きつく里菜。
「もう一度する?」
里菜の下半身に硬いものが当たってた。
いたずらっぽい笑顔できく。
「今夜はオールナイトさ」
苦笑いで答える。