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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・巡礼 〜-2

「実技に移る前に、HRでお前達に言った『補習』の件は覚えているでしょう。 今日一日お前たちを観察した上で指導不適格だった者、つまり『補習』に該当するものを発表します。 呼ばれたものは、返事をしたうえで、その場で第4姿勢をとるように」

「「は、はい! インチツの奥で理解します!!」」

 ハッとなる。 補習……初日に30番が連れていかれた、クラスとはかけ離れた過酷なプログラムだ。 いつか発表されると覚悟していても、喉が急にパサついて、私は唾を呑み込んだ。 みんなの返答も心なしか上擦っていて、シンとなったグラウンドにはしわぶき1つ聞こえない。

「21番」

「えっ……う、ウソ……!」

 列の最後尾で、蚊の鳴くような悲鳴がした。 

「わ、わたくしですか? だ、だって、わたくし、ちゃんと教官様の言いつけ通りに……」

「返事はどうしました? 姿勢もお留守のようですけれど」

「うぅ……は、はいぃ……」

「取り繕ったマスターベーションは見苦しい。 自分の立場を弁えたうえで達するのが礼儀だというのに、まるで自分の行為に価値があるように振舞っていました。 もう一度、最初から躾ける必要があります。 しっかり補習を積みなさい」

「あ、ありがとう……ござい……ます」

 背後で人が屈む気配。 誰1人振り向く生徒はいない。 振り向かなくても充分わかる。 色白で華奢な21番が、真っ青な顔で両手を後ろにつき、ブリッジをつくってただれた膣を外気に晒しているんだろう。

「次。 22番」

「……ッ。 は、ハイ! ありがとうございますッ」

「クラスから失格者がでることは、委員長の責任です。 自慰自体は及第点ですが、見過ごすことはできません、 これはペナルティではなく、ケジメと思って受け入れなさい」

「ハイッ! インチツの奥で理解します!」

 今度は列の先頭。 ブリッジの体勢になったのは委員長だ。 たちどころに鼻声になった21番とは裏腹に、朗々とした返事だった。 

 ゾクリ。 不意に背筋に寒気がした。 教官がはっきりと私を見ている。

「次。 33番」

「ひ……う……」

 頭のどこかで予想はしていた。 6限以外、まともにクリアできた時間はなかった。 それでも、頭の片隅で自分は大丈夫だと期待していなかったといえば嘘になる。 35人いるのだから、私よりダメな人だって、きっと沢山いるだろうと、どこかで高を括っていたかもしれない。

「……はい……」

 乾いた喉に鞭打って、どうにか声を搾りだす。 ぼんやり身体が浮かぶようで、力がどこにも入らない。 涙があふれることもない。 崩れるように腰をおとし、M字開脚から後ろに手をつき、かろうじて第5姿勢に移る。

「お前は単純に技量が未熟すぎます。 回数もそうだし、そもそも達することに対して恥じらい過ぎ。 自分の価値を勘違いするという点で、21番とは違うベクトルですが、見苦しさが甚だしい。 マスターベーションはお前の日常の一部なことを、補習を通じて学びなさい」

「ありがとうござい……ます……」

 俯いたまま、ポソリと呟く。 委員長のように、運命を告げられた上でしっかりした返事をするなんて、到底私にはできないことだ。 
 
「この3人は決定です。 もちろん、まだ7限は終わっていませんから、他にも補習対象を出すことはできます。 というより、残りも補習を受ける可能性は十分にあるんですよ。 6時間を完璧にマスターベーションできたものは、そもそも1人もいない。 となると、全員が補習を受けるべきとも考えられますから、みなさんに現時点で合格をだすつもりはありません」
 
 シーン。 微動だにせず注視する32名と、地面に仰向けに這わせられた私達。

「21番、22番、33番を除く全員は、この7限目をキチンと合格した場合、補習を免除します。 出来なかった場合は補習とします。 補習が決定した3名は、第5姿勢のままその場で待機。 放課後に備え、しっかり体を休めるように。 よろしいですね」

「「ハイ! インチツの奥で理解します!!」

「では、もうすぐ管理委員が『巡礼用具』をもってくる頃です。 列ごとに1人、管理委員がついてくれますから、説明を聞いてしっかり取り組むことです」

 と言った矢先、用具倉庫から箱を抱えた管理委員が5名、足並みを揃えて現れる。



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