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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・巡礼 〜-3

 横目で管理委員を見つめるクラスメイトの表情は、一様に緊張で強張っていた。 ただ、視線には意志が籠っている。 実際に補習を宣告された私達を見て、ああはなるまいという決意なんだろう。 同じクラスメイトなのに、私は見下ろされる立場、いつの間にか同じ境遇の中でもバカにされる底辺になってしまった……。 
 敢えて言葉にしなかった現実が、煙のように脳裏を覆い、私はしばらく顔をあげることが出来なかった。 視線の先には自分の股間が、ただ弄られて潮を吹くためだけに存在した性器が、パックリと穴を広げている。


 ……。

 
 私たち3人は蚊帳の外に置かれた。 他の2人はしらないが、私はぼんやり佇んでいた。
 視線を落していても、管理委員が説明する声やら準備やらで、何となく状況は分かる。 7時間目の正規の内容は大まかにいって以下の通り。

 管理委員がもってきた箱には『旧世紀に栄えた建物のミニチュア』が入っていた。 高さは40センチほどに揃えてあったが、種類も時代もまちまちだ。 例えば平安に栄えた都市、京都の『五重塔』や『三重塔』。 或は平城に首都となった都市、奈良の『夢殿』。 昭和に日本で一番の高度を誇った『東京タワー』や、平成にたった『スカイツリー』、すっかり廃れた大阪のかつての賑わいを彷彿させる『通天閣』など、色も形も様々ある。

 重量感があるミニチュアを地面に置く。 いくつかの螺子を調節する。 何でも首輪と同期することで、一定の深さまで粘膜が覆うと『ブザー』がなる仕組みなんだとか。 その上で、1人につき1本、ミニチュアを『磨く』ことを命令した。 

 手は後頭部で組み、膣を先端にあてがえば、腰をかがめて奥までしゃがむ。 踵がお尻に当たるまで膣で頬張れば『ブザー』が鳴る。 その状態を維持しながら1周クルリと『水平に回転』してミニチュアを磨く。 そして腰をもちあげて、ミニチュア全体を膣から出せば『1回』磨いたことになるらしい。

 この磨く行為を『30回』繰り返しながら、その間に『3回』絶頂すること。 絶頂する時は『チツマンコを清めていただき、ありがとうございます。 子宮に教養を与えていただき、ありがとうございます』と3回連続で感謝の辞を述べること。 これが7限の課題だった。

 私たちが眺める先では、みんなが歯を喰いしばり、卑猥な屈伸運動をしていた。 例えば『東京タワー』を選んだ14番は、尖った先端を頬張るうちはいいものの、次第に太くなる根本に向かうにつれプルプル震えだす。 本当に根本まで咥えないと音が鳴らないようで、顔を真っ赤にして腰を落す。 そうしてようやく『ビー』となって、管理委員が『1回』とカウントしてくれるのだ。 ただ、ここまでで『1回』の半分に過ぎない。 これから14番は、奥まで東京タワー型に膨らんだ膣を支え、そのままの体勢でグルリと一周しなければならない。 蹲踞(そんきょ)のような爪先立ちで、お尻と踵をつけたまま、ヨチヨチと回る姿。 まるで大きなお尻のアヒルのようだ。 膣を締めなければバランスが崩れるし、かといって締めれば回転し辛いし、よろめきながら必死に回る。 
 きっと、いや間違いなく、本人は一生懸命なんだろう。 だからこそ、14番の動きの滑稽さが誇張される。 膣を中心にヨタヨタ回る姿は愚かでミジメでみっともない。 それでも滑りを良くしようと生理的に膣液が漏れ、ミニチュアに淫らな滴が垂れている。 一から十まで情けない行為に全力で取り組んでいる姿は、ひたすら恥ずかしく悲しいと思う。 そして、あの姿がついさっきまでの私自身だ。

 ぶざまな屈伸が延々と続く。 時折屈辱的な挨拶が響く。 奥まで咥えるには先端が子宮口に当たらざるをえず、場合によっては喰い込んでいることだろう。 そんな情けない状況でも絶頂しなければいけない存在が私たちであり、こんな辛い場面でもこなさなければならない仕事が、私たちにとっての『イク』ということ。

 台形や円形、長方形。 歪(いびつ)にゆがむそれぞれの膣。 眺めているうちに、あることに気づく。 綺麗で端正で、本来隠すにふさわしいような、奥ゆかしい秘所なんて1つもないのだ。 あるのは生々しく色づいて、体液でテカテカと光り、貪欲に異物を頬張る肉の穴。 それこそ『膣』という表現が相応しい、脚色も神秘もない、肉体の一部たる姿を晒していた。
 振り返って自分の股間に視線を転じれば、他のみんなより断然色合いが薄い。 つまり、みんなは私よりもっとずっと酷使して、必死にマンズリに取り組んで、それであんなにも痛々しい……私は必死なつもりだったのに、実は全然及ばなかったということなんだろうか……?

「……」

 もう何もいうまい。 補習がどんなものであれ、何もせずに諦めるような、そんな醜態だけは晒さない。 愚劣な自分に気づきつつも頑張っているみんなのように、私も精一杯頑張ろう。 微動だにしない22番と、鼻を啜る21番に挟まれて、私はそんなことを考えていた。


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