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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・潮吹 〜-2

 ……。


 モニター越しに号令を済ませた教官から与えられた課題は、『6限中に潮を吹くこと。 回数は5回又は10(mL)とする。 詳細はモニターの指示に従うこと』。 教官を映した画面が暗転し、代わりに1枚のスライドが浮かぶ。 

 『潮』……私にとって、初めて耳にする単語。 それでも『潮を吹く』という語感からして、恥ずかしい行為なことは確かだろう。 画面に浮かんだ説明は、情緒を拝した機械的な文章だった。

【潮吹きとは】
・『潮吹き』、通称メスの射精。 1回の射精量は2〜5(mL)。
・尿道の下にある前立腺から分泌される。 基本的に無味、無臭、透明。
・性感帯、とくに体液分泌部位を集中して摩擦すると前立腺に液体がたまる。
・やがて膣内に分泌されるべき体液が逆流し、尿道から勢いよく射精される。 
・絶頂との相関はない。
*用途 : 疑似クジラプレイ 、 消防(火消) 、 マーキング etc

 すでに理性も知性も摩耗していて、私自身の身体を述べた文章の筈だが、傍観者の感想しか湧いてこなかった。 前立腺? 私のどこにそんなものがあるんだろう。 尿道から放たれるなら、それはオシッコのことじゃないの? 射精って、私達に縁がある単語だった? 最後の『用途』に至っては、相変わらず意味不明すぎて、感想すらも浮かばない。 

 と、スライドが入れ替わる。

【潮を吹くには】
・指に装着した『カメラ付き指サック』を膣に入れる。 
・『Vの字』をつくり、画面に移る青い部位を激しく素早く摩擦する。
・潮を吹く時は必ず『変態メスのチツマンコに射精許可願います。 シコシコピュッピュ』と叫ぶこと。
*漏尿の場合はモニターに『NG』の文字が、潮吹の場合はモニターに放出量が表示される。


 案の定『挨拶』があるわけで。 『しこしこ』だか『あんあん』だか知らないが、真剣に叫ぶにはミジメすぎる擬音の数々。 常に許可を申請して、情けない行為をお願いする立場に身を落す流れは、学園に一貫していると思う。 それ以外は、もう正直どうでもいい。 指で擦れというのなら、その通りに擦るだけだ。 

「えっ……これって、あたし……?」

 ここでスライドが暗転し、私の顔がモニターに映った。 先輩がつけてくれた指サックを眺めていたので、逆に顔が指サックのカメラを通してモニターに映ったのだ。 

 ――ひどい顔。

 目が窪んで、生気がなくて。 未来の絶望で強張って、瞳孔がこれ以上ないくらい縮こまって、虚ろな視線が泳いでいる。 頬はといえば、涙の痕がくっきりついて、鼻水が乾いてカピカピになって。 顔がこれなんだから、膣や肛門回りなんて目も当てられまい。

 ぼんやりモニターを眺めながら、指先を股間に近づける。 案の定私の大切な場所は酷いことになっていた。 慎ましく閉じていたはずの陰唇はアワビのようにダラリと開いて、締まろうとする気配もない。 縁が窄まっていたはずの膣も、その上にコッソリついているだけの尿道も、どちらもパックリ拡がって、周りから内部まで赤く染まった様が生々しい。 24回も連続して絶頂させられたのだから、当たり前といえば当たり前。 実際最後の数回の絶頂は、気持ちいいというよりも、抉られる痛みを無理に誤魔化して得られた成果だった。 

 赤く腫れた股間にツプリ、指を挿入する。 画面の上部に膨らんだ襞が映り、すぐに青いラインが点滅した。 つまりあの部分が、これから擦り続けるべき場所だ。

 ピッ、ピッ、ピッ。 ポーン。

【スタート(残り時間48分・0回・0(mL))】

 機械音と共にモニターの右上に『残り時間』と『回数』、『体積』が表示される。 私を拘束する椅子がモニター正面を向いているので、どう足掻いても画面からは逃れられない。 目を瞑れば一時的に見ずに済むが、それではどこを擦ればいいか分からないわけで。 私としては、恥ずかしい部分を凝視して、ただ潮を吹いてみせるために指に力を籠めるしかない。



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