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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・潮吹 〜-3

 くにゅくにゅくにゅ……。

 最初はおずおずと、人差し指と中指を広げ、挟むように膣壁を刺激する。 散々刺激尽くされた場所なはずなのに、それでも甘い熱が込みあげて、私は口惜しさに唇を噛む。 

 くにゅくにゅくにゅ……。

 ゆっくりと前後に指を動かす。 モニターの青い部分がアップされ、指先が壁に喰い込む様子が克明にされる。 それでも、特に変わった感覚は湧いてこない。 ただ恥ずかしくて、悔しくて、それでもやっぱり気持ちがいいだけ。 

 こんなことを繰り返すだけで、潮吹きとやらが上手くいくのだろうか、と疑念が過(よぎ)る。 けれど、今更上手くいったところで、これまでの失敗が償えるかどうかも分からないし、頑張ったって報われる保証はどこにもない。 もう考えたくない。 ダメならダメで構わない。

 くちゅくちゅくちゅ……。

 音が変わる。 しみ出した膣液が指先に絡まり、躰の奥がジンジンと火照る。 単に絶頂すればいいなら、ここから更に奥を指でほじり、掻き回し、激しく抉るところだ。 今回は目的が『潮』を吹くことなので、もっと奥を掻き回したい衝動を我慢する。 

 くちゅくちゅくちゅ……じゅぷじゅぷじゅぷ……しゅぽしゅぽしゅぽ……。

 モニターに出た通りに、私は延々青い部分を刺激しつづける。 5分を過ぎた頃、唐突に転機は訪れた。

 急にトイレに行きたくなったのだ。 昼の休み時間に排尿したので、膀胱は余裕があるはずなのに、いきなり尿道が狭まって、快感とは違う掻痒感が込みあげる。 これは我慢するべきなんだろうか? それとも、この、出そうになっている何かが『潮』の正体なんだろうか? 
 『漏尿』は構わないと書いてあった。 ならば、尿にしても潮にしても、出そうなものは出してしまえばいい。 私は指のギアを一段あげて、同じ場所をグイグイ責めた。 オシッコが漏れそうな感覚は、反射的に尿道を締めてくる。 けれども敢えて尿道から力を抜き、指先だけに集中した。

「っ……っ……っ!」

 鼻息が荒くなる。 噛みしめた唇に歯型がつく。 気持ち良さ半分、こそばゆさ半分。 それでも動かし続ける。 と、不意に脳にフラッシュが焚かれ、子宮の奥が真っ白になった。 

 これだ。 きっとこの感覚だ。 私は固く結んだ口を開き、モニターに大声で赦しを請う。 

「へっ、変態メスのチツマンコに! しゃっ、射精させてくださいぃ!  しこしこっ、ぴゅっぴゅ!」 
  
 叫ぶというより、怒鳴り終えた時。 股間が初めて迎える決壊はほとんど同時だった。 

 ぴゅっ。

 差し込んで前後する右手の上を、透明な液体が飛んだ。 股間から真上に放物線を描いた液体の透明度は、黄ばんだ尿と明らかに一線を画していた。 絶頂と無関係に突然湧いた排尿感と、それに伴う透明な液体。 

 これが本当に『潮』なんだろうか? 戸惑う私を尻目に、モニターの数字が変化する。

【残り時間40分・1回・4(mL)】

 回数と体積が変化したではないか。 ということは、あの感覚と液体が『潮を吹く』で間違いない。
 初めて『潮』を吹けた……! 潮を吹くという行為に対して恥ずかしさも、情けなさもあったけれど、それ以上にスーッと胸のつかえがおりていく。 もしかしたら、私には潮を吹く才能があるのかもしれない。 そう思うと現金なもので、ついさっきまで半ば自棄になって指を動かしていただけなのに、自分の行為が特別なものに思えてくる。 モニターの映る自分の膣も子宮口も、汚くてミジメで大嫌いだったのに。 誇らしいとは少し違うけれど、それでもやさぐれた脳裏に希望が灯った。

 教官の指示に従って目標を達成するには、あと4回、もしくは6(mL)分泌しなければならない。 1限から5限までずっと失敗し続けてきた目標の達成……残り時間からいくと、決して不可能とは思えない。 もしかしたら、私には潮を吹く才能があるかもしれない。

「んっ……」

 潮で濡れた指先を再び膣の入口に沈める。 こうなると余韻に浸っている場合じゃない。 量は自分でコントロールできそうにないから、回数だ。 あと4回潮を吹いて、装置に感知させてみせる。

「ふぅんっ……!」

 絶頂には達していないため、膣の中は熱気が籠って生暖かった。 そんな感触を味わいつつ、私はモニターをジッと見つめる。 同じ部分を擦りつづけ、同じ感覚を見つけ、恥ずかしかろうが情けなかろうが、何度でも潮を吹いて見せる――。



 ――終業のチャイムが鳴るまでの間。 併せて5回、私は『シコシコ、ピュッピュッ!』と声を張りあげた。 その度に跳ねる透明な液体は、少しずつ白く濁っていったものの、モニターの回数を『5(OK)』までカウントしてくれた。
 


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