〜 木曜日・強制 〜-3
「えっ……これって……」
――否。 不思議なことなど1つもなかった。
どんくさい私でもすぐに分かった。 自分が見ている映像は……これは、私の膣だ。 奥にポッカリ開いた暗がりは、あれは子宮口に違いない。 私が咥えている棒にはカメラが内臓されていて、直接捉えた膣内の映像がモニターに投影される仕組みなんだ。
「ちゃんとデータは届いたみたいね。 あの、青い部分だけど、アレは貴方がマンズリで絶頂するときの信号を発する場所よ。 つまり、アレを適切に刺激すれば、貴方は簡単にイクことができる。マンズリ自体は100%『O・O』に任せておいて、後は自分のチツマンコを眺めながら、せいぜいマンズリを愉しみなさい」
「楽しむって、そんな……あの、私、25回なんてとても……」
「次の調整があるから、もういくわね」
「え、う……あの、私――」
「じゃ」
「うぅ……」
先輩はモニターの映像を再度確認し、股間の刺激でピクピク震える私を一瞥する。 ベソをかく私を見下ろす瞳は、まるで路傍の石を眺める通行人のソレだった。
優しい励ましの1つくらい聞かせてくれてもいいのに、なんて思わない。 先輩は1人で7人のCグループ生に機械を取りつけなければいけないのだから、構っていられないのは本当だろう。 それでも同じ寮生として芽生えた僅かな期待は、ここでも報われることはなかった。
……。
モニターに浮かんだ最初の台詞は、陳腐や下品を通り越していた。 オマンコやオナニーといった、学園に入るにあたって禁止された卑猥な用語がふんだんに盛られた、聞くのも見るのも泣きたくなるような、情けない単語のオンパレードだった。
『おまんまん、ピクピクあんあん、あへこです! いつでもどこでもアへってピュッピュします!』
恥ずかしさに耐えて指示通りに朗読するも、1度目は何も起こらない。 仕方なくもっと大声で、ブースを突きぬけるくらいしっかり叫ぶも、無反応。 ということは、大きさが問題ではないらしい。3度目は大きさもさることながら、口惜しさを殺し、気分をだしていやらしく読み上げてみた。
するとモニターと股間に変化が現れた。 膣深く挿入されたエボナイト棒がうねり、私にとって最も敏感な部分を先端がくすぐる。 モニターでは青く点滅している部分がアップされる。 エボナイト棒の先端が青い部分に近づいたのだ。 このまま膣の上襞を擦られる……と思ったところで、モニターに見慣れない『端子』が現れた。 つまり、膣で咥えた棒の先端から『端子』が伸びたということだ。 その端子が膣の壁にめり込んだと思うと、
ピシッ!
『〜〜〜ッッッ!?』
モニターに火花が散り、膣のスポットに落雷がおきた。 私は糸が切れた操り人形のように、激しく何度も痙攣(けいれん)する。 あまりの鋭い刺激に息が出来ず、頭の中は真っ白で、口をパクパクさせながら言葉にならない言葉を吐くも、何が何だか分からない。 舌が限界まで伸びて小刻みに揺れる。 腰がつっぱり、太腿から太股まで、固定された中で限界まで筋肉が伸びる。 そのままピンと伸びた爪先がふるえ、ジュンと擬音がするくらい急激に膣液が溢れて、下着の隙間から滴(したた)り落ちる。