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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・強制 〜-4

 紛うことなき絶頂だった。 激しすぎて快感を感じる間もなかったけれど、身体の反応だけみれば、午前中達し続けたソレに遜色ない。 まるで悪い夢だった。 さんざんイき疲れて、これから達するためにどれだけ苦労するのかと心配していた私は何なんだろう。 愚劣極まる台詞を読み上げたところに喰らった一撃で、あっという間に私は昇天させられた。 ただの刺激1つでイってしまうなんて、全然意味が分からなかった。

 絶頂は、感情を伴うものであるべきだ。 身体と精神の両面で刺激が重なって、その結果得られる至福の瞬間であるべきなんだ。 それなのに、至福な瞬間が義務に堕ち、さらには精神面の刺激が無価値になってしまうなら……。 私たちにとって自慰がもつ意味は、形式的にも本質的にも、自分を貶める意外にあるんだろうか? 脂汗が滲む。 両手を拘束されているので、目に入った汗を拭くこともできない。 

 混乱する私は、ここでも思考を放棄した。 自慰の意味、絶頂の価値、そんなものを追いかけたって『補習』を免れるわけじゃない。 大切なことは、教官の指示に応えること。 即ち『25回』の絶頂ノルマをこなすことだ。 モニターの台詞を心を込めて読み上げれば、股間で振動する『O・O』が起動する。 強制的に絶頂させられる辛さは勿論あるけれど、読み上げるだけなら、マンズリが下手な私でもどうにかなるかもしれない。

 そこからは以下の繰り返しだった。 台詞を読む、モニターの青い部分がアップされる、股間を圧迫するエボナイト棒が動きだし、迫る衝撃に身構える。 モニターの中で黒い端子が伸びて火花が散り、強制的にイかされる。 深呼吸して理性とコントロールを失いかけた体を覚まし、もう一度必死で台詞を読む。 上手に読めれば、別の青い部分がアップされ、再び黒い端子が伸びてゆく。

『マンズリ気持ちいい! 毎日毎日朝から晩まで弄りすぎて、でっかいくりちんぽてかてかです!』

『イっちゃいます! チツマンコとケツマンコほじほじして、変態オナニーの一番星になります!』

『オマンコが塞がっていれば幸せです、なんでもいいから突っ込んでください!』

『オナニー以外に一生使い道がない、バカで臭いオマンコで絶頂します! お許しください!』

『乳首は弄りすぎてまっくろくろすけ、くりちんぽもビンビン丸で今日も元気にイってきます!』

『おはようからお休みまで1人ぽっちでシコシコ中、腐マンのオナニーダンスをお笑い下さい!』
 
 どんなに愚弄する内容でも。 読み上げる中で涙が零れ、スーッと身体から熱が引いていく台詞でも。 ひとたびエボナイト棒が動いて電流が流れれば、その度にかつてないほど激しく絶頂してしまう。 そして甘い気怠さを通り越して、拷問のような余韻に苛まれながらも、私は次の台詞を読んだ。 首輪は赤く灯りっぱなしで、モニターには私が達した回数がカウントされてゆく。 

 21、22、23、24……困憊する身体と心に鞭をうつ。 あと1回――もう1回読み上げれば、私は5限に合格できる――。

『オケツとオマンコで作ったラブマン汁、毎日すっぱい臭いでマンズリぶっこいて――』

 自分を殺し、一生懸命声をあげた最後の台詞。 これを読んで、ビクンと身体を震わせれば、それで終わりの筈なのに。 最後の声は『O・O』に届いてくれなかった。

 キーン、コーン、カーン、コーン。

 チャイムと同時に、

 プシュゥ。

 膣を苛み続けた振動が止まる。 もちろん膣に刺激が走ることもなく、モニターの画面も動かない。 動けない私は、しばらく茫然とモニターをみつめる。 度重なる絶頂で、白く濁った体液によってドロドロになった自分の膣壁と、右上に光る『24』という数値。 教官が指示したノルマに、たった1回届かない現実は、火照った体を急速に冷やしてくれた。

 手足を椅子に繋がれて身動きがとれない。 叫びすぎて喉も枯れた。 溢れる涙を拭うことすらできず、声にならない嗚咽に噎ぶだけの、哀れでミジメな生き物だ。 尊厳を捨てた努力も甲斐なく散るのなら、いっそ消えてしまえばいい。

 大嫌いだ。 私は、何もかもみんな、私を含めて大嫌いです。


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