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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 木曜日・具淫 〜-1

〜 33番の木曜日 ・ 具淫 〜


「短時間で達するためには、時として『道具』の使用が有効です。 この時間は手を使わないかわりに、道具を使って構いません。 使用方法も原則としてこちらから指定はしませんが、道具ごとに適切な用途と使用対象があります。 キチンと特徴を理解すれば、正しい使用に不都合はないものばかりですから、しっかり観察して正しく用いること」

 2限開始早々、それぞれの机の天板が開く。 中には1〜10まで番号をふった、大小形状様々な『箱』が並んでいた。 教壇でコンソールを操作するだけで、様々な道具がいつの間にか床を通して机に運ばれてくる仕組み。 今日に始まったことではないが、つくづく凄い機能だと思う。

「1つの道具につき、必ず1回達しなさい。 さっきと同様、制限時間は基本的に1つの道具につき5分を区切ります。 念を押しますが、触るだけ触って有耶無耶(うやむや)にするような、道具に対する欠礼は許しません。 本来ならオマエたちが道具を使ってマスターベーションすること自体、分不相応です。 それを、特別に許可するわけですから、私は当然として道具にも感謝して、めいいっぱ汚い汁をチツマンコから垂れ流しなさい。 いいですね」

「「ハイ! インチツの奥で理解します!」」

「そういうわけですから、オマエ達に汚されることの謝罪も込めて、道具を使う前には、道具に対して一言感謝の意を表して貰うことにしましょうか。 委員長。 みんなに具体例を示しなさい」

「は、はいッ! え、と……」

 号令を終えた22番が口ごもる。 いきなり指名され、しかも訳の分からない要求だ。 それでも眉を顰(ひそ)める22番からは、慌てながらも考えているのが伺えた。 対して私はといえば、教官が何を言っているのか自体が分からず、ただ成り行きを見守るしかない。

「はやくなさい」

「はいッ! 失礼します、例としてお聞きいただき、併せてご指導よろしくお願いしますッ。 お、『お道具様、さもしい私を慰めて頂き、インチツの汁を垂らして感謝します』ッ!』

 22番が顔を挙げ、大声で情けない挨拶を叫んだ。 さもしい、インチツ、汁を垂らす……どこから搾りだせばあんな表現が出てくるのか分からない。 少なくとも私には到底無理だ。 そもそも適当な言葉を紡いで、教官の叱責が怖くないんだろうか? 間違っていたらどうするんだろう?

「ふぅん。 相変わらずインチツが好きねえ……ま、それでいいでしょう。 ちゃんと聞こえましたね。 この時間は、全員が道具を使うたびに、今のセリフをいうことにします。 いいですか」

 けれど、教官の反応を見れば、22番が教官の意図を正しく汲んでいることを認めないわけにはいかない。 

「「ハイ! インチツの奥で理解します!!」」

 全員揃って声をあげる。 瞬時に教官の意図を理解する22番に対し、決まったフレーズの返答しか満足にできない私たち。 その差がどこからくるのかは分からないが、訓練でどうにかなる違いじゃない気がする。

 もしも彼女がいなかったら、誰も教官の要求に応えられないだろう。 22番がいてくれるお蔭で、少なくともどう返事をしていいかが分かる。 最初に指導の対象になるのも、大抵が22番で、22番が正しい受け答えをしてくれるから、私たちは彼女を模倣してどうにかやってきた。 これからも彼女が道をつくり、私達が続く気がする。 そう考えると、22番にはいくら感謝してもし足りない。
 ただ、つい今しがた私に浮かんだ感情は、感謝というより毟ろ嫉妬に近かった。 私には解らないことが彼女には分かって、私には紡げない言葉を彼女は囀(さえず)ることができる。 1限で碌に自慰すらままならなかった情けなさも尾を引いており、それぞれの感情が相俟って、私は自分のダメさが哀しかった。

「右足は床。 左足は椅子に置きなさい。 全員廊下側を向くように。 それ以外、姿勢に指定はありませんから、存分に恥を掻きなさい。 最初は1番の道具です。 挨拶してからはじめなさい」

 左足を持ち上げると、自然に股間の付け根が開く。 散々弄んで赤味が残り、濡れそぼった膣がくぷりと広がる。 自分でも驚くほど熱が籠っていて、懐炉(カイロ)のように熱かった。 

「挨拶します! せーのっ」

 と、横で聞きなれた声がして、

「……!」

 私は重たい体に気合を入れる。 一斉にあの挨拶をするとして、何度も繰り返した号令とはわけが違う。 自然にタイミングが揃うはずがないとみて、22番が音頭をとってくれたのだ。 教官に指示されたわけではない。 自発的な思い遣りで、だ。

「「 お道具様、さもしい私を慰めて頂き、インチツの汁を垂らして感謝します!」」

 即席だし、完全唱和とはいかないし、詰まった生徒は何人もいる。 けれども、それなりに声が合った。 もしかしたら、道具に愛液をつけることに対する謝罪と感謝の念も、それなりに合っていたのかも――そんなことは考えたくないけれど、有り得ないことじゃない。 現に私は机に並んだ道具類に対して、一抹の罪悪感を感じている。 私のようなダメ女に使われて、ごめんなさいとすら思っている。 さっきのみじめな挨拶も、自然に大きな声が出た。



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