紅館小話〜服〜-2
『あぁ、どんな感じだい?』
『はい、黒字です。 今年は領地の春野菜が良い出来でしたので、いつもより多くの税金が集まりました。』
ふとシャナを見るとまた掃除をしていた。
だが、耳の辺りが赤いので私はまたニヤリとしてしまう。
『紅様?』
『あ、あぁ、ありがとう。 余ったお金は領民の希望するように使おう。』
『はい、早速手配します。』
アルネは颯爽と出ていった。
ドアがパタリとしまる。
『シャナ。』
私に呼ばれるとシャナの肩がピクリと動いた。
『はい、なんですか? 紅様。』
『ここに座って♪』
ここ、とは私の膝である。
『え、と………私、掃除しないと………』
何をされるか分からないからか、或いは分かるからか?
シャナは苦笑いしている。
『………嫌?』
必殺、哀しげな表情!
私は残念そうに肩を落としてみた。 シャナは私がこの状態になると、とても罪悪感を感じるらしい。
そんなシャナの優しさを利用する私はかなり悪党と言えよう。
だが、それでも構わない!
ギュッ―――
観念して私の膝に座ってシャナをまた後ろから抱き締める。
この、なんとも言えない幸せを味わえるなら悪党と言われたって………
チロチロ―――
『ふぁ! やん………紅様………』
シャナの白くて綺麗な肌。 首筋を舌先で擽る聞こえる可愛い声。
(幸せ………♪)
両手でシャナの乳房を撫でる。
『あぁ……あぁ………あん………』
先の部分を掌で触れるか触れないか分からない程度に撫でていると、次第に固い感触が伝わってきた。
『ふふ、乳首立っちゃったね。』
『やぁ、言わないでください。』
乳房を舌から支えるように包み、絞るようにもみ始める。
優しく優しく。 というより浅く浅く弱く弱く。
『あぁぁ………』
まったく、シャナは敏感だ。
まだ乳首に触れてもいないのに声を出してしまって。
『直接触って欲しい?』
シャナは首を横に振る。
どうも、まだ乗り気では無いようだ。
それでも私は襟元から手を侵入させてシャナの生肌を撫でる。
『あぁぁ、だめぇ………』
だが手はすぐに乳房を撫でて乳首を見つけた。
今指と指の間に乳首がある。 ちょっと指に力を入れれば摘める。
『摘んで欲しい?』
『や、嫌です………私、掃除しないと。』
むぅ、ここまで耐えるとは。
仕方なく指で乳首をチョンチョンと押してみる。
『ひん! いやぁ………駄目ですってばぁ………』
口ではそう言っても乳首はいくら押されても、またムクムクと起き上がって固くなる。
『強情だなぁ………』
『だって、誰か来たら恥ずかしいです………』
『誰も来ないよ。』
乳房を責めているのとは別な手がシャナのスカートの中に侵入する。
コンコン!
『ご主人たま〜?』
ババッと手をシャナから離す。
シャナが立ち上がり、また本棚まで移動して掃除を始めてからゼロに答える。
『何か用かい? ゼロ。』
『アルちゃん知らなぁい?』
ゼロは扉の向こうで話していた。
『アルネなら、たぶん執務室だよ。』
『ん〜、ありがとご主人たま♪』
テケテケと、扉の外で去っていく気配がする。
どうも、中断されてしまったな。