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紅館小話
【ファンタジー 官能小説】

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紅館小話〜服〜-1

ある日の紅館にて。

白竜館の三階、私の自室で私、ウェザは椅子に座っていた。
そんな私の目の前では、シャナがせっせと本棚にはたきをかけて掃除をしていた。
そんなシャナが身に付けているのはメイド服。
しかも、暖かくなってきたため夏服になっている。
紅館のメイド服はシンプルだ。
ヒラヒラの飾りなどは付いていない。 濃紺の布地で上下が繋がっているワンピースのような服と白いエプロンをつけているだけだ。
冬服は布地が厚くてスカートの丈も膝下、シャナの場合は足首にかかるくらいだったのだ。
だが、今は夏服。
夏服は布地も薄くて丈も膝上。
シャナの綺麗な足がよく見えるし、汗で濡れると透けてしまいそうだ。
もっとも、普通のメイド達は下に一枚着るから透けない。 何より私は透けているのを見ても何も感じない。
だが、相手がシャナなら別だ。

私はじーっとシャナの後ろ姿を見つめる。
働き者のシャナ。 もう私と婚約しているので、大公爵夫人になるのだから働く必要は無いのだ。
しかしシャナはそれでも働きたいと言った。 じっとしているのは申し訳無いらしい。
もちろん私だってシャナが一日中何もしないのは良くないと思う。
だが私としての本音は、掃除よりも私と一緒に居て欲しいのだ。
『………』
『えっと、あとは雑巾で拭いてっと。』
私はそっとシャナの背後に近付く。 きっと顔はニヤリとしているはずだ。
『シャナ♪』
キュッと後ろから抱き締める。
シャナはちょっと驚いたが、すぐに笑顔で。
『もう………紅様、いま掃除中ですよ。』
と、私の抱擁から逃れて掃除を続ける。
だが私はまた背後に近付いて、再び抱き締める。
『………だぁめ♪』
シャナの髪の香りが鼻を擽る。
『く、紅様? まだ昼ですよ………?』
いつもと違って諦めの悪い私に戸惑っているのか、首をギリギリまで回して私を見る。
『シャナが可愛いから、いけないんだよ♪』
自分勝手な理由を付けて、振り返ったシャナの横顔、その頬にキスをした。
『紅様………』
唇を重ねて舌をシャナの口内に侵入させ、相手の舌を絡めとる。
クチャ―――
『はむ………はぁ………んむ………』
互いの唾液が混ざりあい、ペチャペチャと音を立てる。
『はふぅ………紅様、あとは夜に………』
舌が離れ、シャナの手が私の腕を抑える。
私の腕はまだシャナのお腹辺りで逃がさないように回してあったのだ。
『駄目って言っただろう? 諦めなさい。』
手を薄い布地で覆われた乳房を撫でる。 この感触、すぐしたにシャナの生の乳房がある。
相変わらずブラを付けないようだ。
まぁ、エルフだから老いない。 だからアルネくらい大きくなければブラで支えなくても垂れたりしないから良いのだ。
『ノーブラなんて………いやらしいね。』
『そ、そんなぁ………』
柔らかい感触を楽しみながら、指でシャナの乳首を………
コンコン!
『紅様、アルネです。 ちょっと良いですか?』
バッとシャナから離れる。
アルネがドアをノックしたようだ。 急いで椅子に座り、平静を装う。
『あぁ、良いよアルネ。』
ガチャリとドアが開き、アルネが入ってきた。
『今月の収支報告です。』
秘書姿のアルネ。 アルネの服装も夏服になっていた。


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