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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈快楽の源泉〉-8

『お、奥さんのオシッコの臭いと、僕のザーメンの臭いと……ヒヒッ…ま…混じりあって“好い臭い”になってるでしょ?』

「ひ…いッ!?」


メールに書かれていた残り香とは、恭子の体臭や香水のみならず、小便までも含まれていた……この目の前に立つ男は、今まで会ってきた男達とは比較にならぬ重度の異常者なのだと確信を持った……興奮に潤んだ瞳は恭子を捉え、広げられた両手は抱き締めたいと伸ばされる……恭子は思わず後退りするが、男の突進の方が早かった……。


「ちッ…ちょっと!?い、嫌…ッ!」

『クンクンクンッ!あは〜……奥さんの髪の匂いが……クンクンッ!お、奥さん…奥さんが大好きだ……僕は奥さんを愛してるんだよぉ』


ギュッと抱き締めながら柔らかな髪に顔を埋め、犬のように鼻を鳴らしては甘えた口調で愛を囁く。
伸ばされた手は背中を擦り、そしてもう我慢ならぬとばかりにジャージの中に手は滑り込んだ。


「まッ!?待って!そこは……ぶぷぷッ!?」


入れ墨の彫られた尻肉を直接に握られた恭子は、それだけは許さないとばかりに男を撥ね除けようとするも、強力な抱擁から身体は抜けられず、そのまま唇を奪われてしまった。


『チュッ!チュッ!ね?おはようのキスだよ?ほら、奥さん……』

「おッ…落ち着い…ッ!んぶぐ!やめ…ブヂュ!」


懸命に逸らす顔を追い回し、男は恭子に愛を伝えようとする……と、熱烈だった抱擁は突然に崩れ、恭子の身体は自由を取り戻した……。


『オイオイ、俺達の〈売り物〉に手を出しちゃマズいよなあ?』


救い主は、思いの外早く現れた。
下着姿の男は、この突然の状況を良く理解しないままでも、乗り込んできた男達の集団に怯んで部屋の隅に縮こまってしまった。


『な…なにを…?ぼッぼぼぼ…僕の部屋に勝手に入るなんて……』


あれだけ張り切っていた肉棒は小さく萎み、恥ずかしい染みだけがパンティーにポツンと虚しく跡を残していた。
意中の人妻は守られるように集団に囲まれているし、まさに無様としか呼べない光景へと変わってしまっていた。


『急に押し掛けたりして申し訳ないねえ……いやなに、別に奥さんを抱こうってのが「悪い」って言ってるんじゃねえんだ……』

「……!?」


下着姿の天パ男に語りかけた言葉は、恭子には違和感しか抱けなかった……あの男を一喝し、直ぐにこの部屋から連れ出してくれるとばかり思っていたのだが、そんな期待とは明らかに真逆な言葉である……。






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