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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-65

「ひ、ひとみ?」
 勇太郎が、狼狽した声をあげる。しかし、かまわず、ひとみは熱のこもった胸を勇太郎に押し付け、彼を誘う。柔らかいその部分を、ふにふにと彼の身体に押し付ける。少しでも早く、勇太郎がその気になるのを願って。
「………」
 勇太郎の咽喉が、ひとつ鳴った。すぐに、両手が頬に添えられ、顔が迫ってくる。
「ン………」
 重なった唇が、とても熱い――――。
もちろん、性的に熟練しつつある二人が、唇だけの愛撫に終わるはずもない。接合したお互いの口が造る路をとおって、ふたりの舌は連結した。
柔らかく、絡み合うように、縺れ合うように。
「んぅ………ンン……ふ……ン………はぁ……ンン……」
 甘い疼きが、体中を駆け巡る。口を通して、勇太郎の熱さを感じる。それがまた、自分の身体を中から刺激する。逆流する血の巡りが、官能の種子を植え付けられ、脳内を淫乱な思考で満開にさせようとしている。
 唇を離した二人は、まだまだ足りないように、何度も、何度もキスを繰り返した。
「ふ……く………んふっ!」
 ひとみのこもった喘ぎは、乳房に走った悦楽からもたらされたものだ。情熱的なキスをひとみに送りながらも、勇太郎の両手は、彼女の双房を持ち上げ、廻すような動きで愛撫し始めた。
「くふ………ふぁ!……ン……んはっ……ンむ……」
乳房が感じる円運動と、その付け根から特に湧き上がる快楽が、もう、たまらない。声をあげずにはいられない。そのため、唇を離そうとするが、すぐむしゃぶりつかれ、呼吸をすることさえままならない。窒息しそうで、脳内が張り詰めてしまいそうな感覚が、また一層の快楽を生んでしまう。
「っっぷはぁっ!!………あっ! あんっ! だめ! あっ、あっ! ああぁん!!」
 ようやく解放されて、大きく息を吸い込んだ。その瞬間を見計らっていたように、乳房を強烈に愛撫された。
ぐむ、ぐむ、ぐむ………。乳房が潰されてしまいそうなぐらいに強烈な愛撫。
「だめ! つぶれ………ちゃう! ………だめっ、だめぇ!」
 まるで、母乳を搾り取られるような感覚。出るはずもないのに、そそりたつ先端から、何かが溢れてきそうだった。
「だめっ! ほんとに………お乳……お乳……でちゃいそう! いやぁん!」
 かぷり。
「きゃっ! ぁ……あ、あ、あ………ああぁぁぁぁぁぁぁ―――――っっっ!!」
 ぶるぶるぶる、と背筋が震えた。内股に溢れる熱気と水分。それは、紛れなきエクスタシーの症状。軽く達するとか、そういうものではない、完全なる性の絶頂。
胸を散々なぶられ、乳首を咥えられ、たまらずに、下半身への愛撫も、勇太郎を迎え入れることもしないで、ひとりでイってしまった―――――。
「ぁ………あはぁ………はぁ………」
「おっぱいで、イッちゃった?」
「はあ、はあ、はあ……もう……いじわる……」
「そんな瞳で言っても……ダメだね」
「あ」
 ひとみは抱え込まれた。そして、敷いてあった布団の上に、優しく寝かされる。
「ゆうたろう……」
 うなされたように、恋人を呼ぶ。勇太郎も、そんな彼女に覆い被さり――――。

 れろ。

「ひゃんっ!」
 剥き出しになっているお腹に舌を這わせ始めた。
「ちょ………あんっ……や、も……く、くすぐったいよぉっ!」
 腹部を這う、勇太郎の舌。アバラ、みぞおち、お臍の近く、と、順々に舐められる。いつもの勇太郎にはない、変則的なその動き。
(ど、どうしたんだろ……)
 強い性感帯のある部分ではないが、舌の生ぬるい感覚が肌を這いまわる感覚は、新鮮だ。
よくある、うなぎ責めとかいうのは、これの発展系なのかもしれない―――などと夢想しながら、勇太郎の行為を受ける。
 勇太郎の頭が太股に向かった。半綿製の黒いスパッツを脱がされないまま、膝を割り開かれる。


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