『Twins&Lovers』-117
「あ、あぁぁぁ!!」
無防備になっている乳首を軽くつねる。意識のほとんどを、股間に集中せざるを得ない状況のサキにとって、その責め苦はきついものだろう。
「で、出る…………や、お、おねがい!」
「出るって、声か? 誰もいないし、気にすんなよ」
「ち、違う……あ、あ、あぁぁぁ………し、したいの! オ、オシッコ! オシッコしたいの!!」
「よし、上出来」
ジローは胸から手を離す。そして、サキのショーツに手をかけると、そのままずるりと、引き抜いてしまった。神業とも思しき、脱衣術。悪友から借りた雑誌の知識も、なかなかバカにならないもんだ。
「あ、や、いやっ!」
膝の裏をつかみ、大きく開脚させた状態でサキを持ち上げる。剥き出しになっている秘部を両手で隠しながら、サキは羞恥に悶えていた。
「こ、こんな格好……」
「昔を、思い出すだろ?」
「恥ずかしい……」
ぶるる。
「あ………ジ、ジロー……み、見ないで……」
「出るのか?」
こくり、と無言の肯定。秘部を隠していた両手が、今度は顔を覆い隠す。全ての羞恥から、せめて目だけでも伏せるために。
しばらくは抵抗を続けていた。しかし、張り詰めているものをいつまでも持続できるものではない。
内股に、力がこもった。
「あ、あ、あ、あ…………ああぁぁぁぁぁぁ――――――――…………」
しゃ、しゃあぁぁぁぁぁぁ………。
大きく開かれたサキの秘裂から、板の間に向かって、金色の放流が始まる。
暖かい体内で醸造されたその液体は、冷たい外気に触れたことにより、白い湯気を立ち上らせていた。
「見ないで……見ないで……」
ことのほか、勢いが強い。みるみるうちに板の間に広がっていく、水溜り。その水溜りに向かって、股間から飛沫を撒き散らすように、サキは放尿を続けた。
「…………」
女の子の、あられもない姿。いつもは勝気で、喧嘩ばかりしていた幼なじみの、信じられないぐらい恥辱にまみれた姿。
ど、ど、ど、と早打ちする胸の鐘。それを鳴らす振り子が止まらない。
「あ、はぁ………」
ぽた、ぽた、とサキの股間から勢いを失った雫が落ちる。どうやら、終わったらしい。
さすがに腕が疲れていたので、そっと彼女の身体を下ろしてあげた。
「サキ……」
廃液にあわせて、全ての力も放出してしまったのか、腕の中でぐったりとしているサキ。だらしなく開脚したままの太股を閉じることもせず、あまりにも無防備なその姿。
「…………」
たまらなかった。たぎる欲望と愛情がないまぜになって、ジローの全身を覆う。
「サキ……最後まで、行っていいか?」
耳元でささやくと、サキは静かに、頷いてくれた。
ジローは身体を覆うものを全て脱ぐ。カッターシャツを床に敷いて、その上にサキを寝かせた。
「………」
優しく、幼なじみの唇を塞ぐ。今度は、溢れんばかりの愛しさを込めて。
放尿の後、呆然としていたサキだったが、口づけに目覚めたお姫様のように正気を取り戻し、ジローの頬に手を添える。
「サキ……好きだぜ……」
ジローは腰を浮かして、張り詰めているものを手にとる。
「うん……あたしも、大好きよ……」
サキもまた、入れるべき場所がジローに良く見えるように、その脚を開いた。―――――――――………』