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年上の男
【女性向け 官能小説】

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18.-2

「どうだった、気に入った?」
力なく、首を横に振る。女の身体から性感を引き出すためだけに作られた道具。抗えない。でも、満たされない。汗の浮いた身体を転がされ、腰を持ち上げられる。両手と顔を蒲団に付けて、腰だけを高々と掲げさせられた、恥ずかしい格好に。身体の下に次長の脚が割り込んでくる。足の指で乳首を責められる。
「あっ…。」
お尻の上に垂らされた液体が肌の上をゆっくりと滑っていく。次長の指で、私の身体に塗り拡げられていく。
「んっ…んーっ…いやぁ…。」
お尻の穴に異物感を感じる。何度も、つるんとした玉に拡げられる感じ。押し込まれた玉が、また引き出されていく。小さい玉から、大きな玉へ。また大きな玉から、小さな玉へ。括約筋を拡げられる度に、とても切ない感じがする。ぬるぬるした先端の侵入を拒むことは出来ない。私の意思に反して、私の身体はすんなりと受け入れていく。顔を蒲団に埋め、排泄器官で遊ばれているのをじっと耐えることしか出来ない。どう受け止めてよいのか分からない。もどかしさと切なさが募る。繰り返し括約筋を押し広げられる切なさ。繰り返される動きに抵抗する術のない切なさ。繰り返されていると、切なさの中に甘美なものが混じってくる。力の入らない身体を次長の手でひっくり返される。両手の手錠が外される代わりに、右手と右足、左手と左足がそれぞれ帯で結わえられる。まるで、私が両手で自分の足を開いているみたいな格好に。
ウィンウィンウィンウィンウィン…ンンンン…ヴヴヴヴヴゥン…
「はぁっ…んんんっ…。」
偽モノのペニスで身体を押し広げられる。ウネウネとくねる先端を後ろから差し込まれる。
「いやっ…ああああ…ぁ…。」
身体の中をモーターの動きでかき回されると、切なさが熱に変わる。即物的な刺激に、私の身体は抗う術がない。意思と感情は取り残されて、身体だけが登り詰めていく。恐らく誰も、耐えられるひとなどいない。次長の前で、私の全てをさらけ出す。押し込まれてうねっている体温のないペニスが、ゆっくりと抜け落ちていく。温かいペニスが押し当てられる。根元まで一気に埋め込まれる。
「はぁっ…。」
両手足の戒めが解かれ、アイマスクも外される。
「‥次長っ…ああっ…もう、おかしくなりそう…。」
両手で下から次長の身体を抱きしめながら、なぜか涙が流れてくる。淋しく切ないトンネルを抜けたような気持ち。やっと満たしてもらえた気持ち。
「…ああっ…あっ…あっ…あっ…っ…。」
身体を揺すられながら、次長の頭を抱きキスをする。キスをしながら涙が止まらない。何かが決壊したみたいに。

 どのくらい眠っていたのだろう。一晩中責められ続けていたような気がする。つらくて甘美な責めを。背中に次長の体温を感じる。まだ眠っているのだろうか。次長の胸の中に丸くなる。薄目で見る部屋の中はもう明るい。次長が、後ろから私の太ももの間に硬く怒張したペニスを差し込んでくる。私は寝息を立てながら動かない。しばらくじっとしていたペニスがゆっくりと前後に滑り始める。朝のまどろみとセックスのぼんやりした境界線で。入り口を求めるみたいに、ペニスが何度も陰唇をめくる。次長の息が耳元に聞こえる。柔らかな陰唇に硬いペニスが擦りつけられる。ぬるぬる滑るのは私のせいだろうか。私は寝て振りをして動かない。時々、硬いペニスの先が浅く膣口を抉る。漏れそうになる声を我慢し、動かない。少しずつペニスの角度が変わる。私は気づかれないように腰の角度をずらしていく。ペニスが入って来やすいように。寝ているのにぬかるんだ入り口。
「ん…。」
後ろからペニスを入れられると声が出る。私の背中に身体を密着させて私の腰を掴み、後ろから腰を使う次長。ペニスが寝ているはずの私の膣に出入りする。
「…んっ……んんっ…。」
起きているのに気づかれただろうか。濡らしているのに気づかれただろうか。前戯のない性急なセックスに。寝ているところを襲われたセックスに。仰向けに身体を開かれ、上から覆い被さられ、改めてペニスを入れられる。私はもう寝たふりをやめて、両手で次長の身体をぎゅっと抱きしめる。

 たっぷりと張られたお湯に二人で浸かり、朝の光の中で湯気が粒子になって登っていくのを見つめている。あらゆる境界がぼんやりしているような気がする。お湯と身体、現実と夢、朝と昼の境界も。昨晩は次長の全てを受け入れた。私の全てを受け入れてもらった。全てを許し合って、今もまだ溶け合ったまま、背中を預けている。

 車が志織のマンションの駐車場に着いたときには、もうとっぷりと日が暮れていた。地理的な距離よりも、もっとずっと遠くまで行ってきた様な気がする。
「…運転、お疲れ様でした…ありがとうございました…。」
「うん。…帰る前に、身体噛ませてくれない?」
「…どこが、いいですか?…。」
「どこか。」
自分の指でスカートを持ち上げる、下着が見えそうになるまで。次長が身体をかがめ、私の太ももの一番軟らかい部分に口を付ける。
ギリッ…
私の脚に次長の歯が食い込む。
「あっ…んんんっ…。」
次長の髪に指を絡めてじっと耐える。これから数日、毎日この痕を見て過ごすために。




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