10.-2
恥ずかしい格好のまま、服を着たまま、後ろからペニスを入れられる。私の身体は、熱い塊を抵抗なく受け入れていく。
「あっ…はぁっ…。」
ゆっくりと動くペニスに、私の身体の奥を抉られる。
「んっ…んっ……んっ…。」
私の口から、次長の腰の動きに合わせて声が漏れる。身体の奥に熱がたまっていく。ゆっくりと、一定のリズムで、ずっと責められていると、仕事のことも、恋人のことも、日常のいろんなことが、どうでもよくなっていく。私の人格さえも。
「んっ…あっ…。」
まるで全身が性器になってしまったみたいに。次長のペニスを受け入れるためだけの。登り詰めることも、冷めることも許されない、いつまでも続く単調な責め。せつなさで胸が苦しくなる。切ないが、つらいわけではない。顔が見たい。キスがしたい。しがみつきたい。
「んっ…んっ…。」
ペニスを抜かれ、また根元まで入れられる。何度も何度も。私の身体のヒダが次長のペニスに絡みつく。ペニスが私の身体の中でさらに充血を増し、前触れなく突然弾ける。身体の奥に、ペニスの拍動が伝わってくる。次長は、射精の余韻を愉しむみたいに、ゆっくりとペニスを出し入れさせている。ペニスを抜かれ、私はやっと頭を上げる。ベッドの上に仰向けになった次長の上に引き寄せられる。次長の指がペニスからコンドームを外し、私の頭を引き寄せる。