〜 反省文 〜-3
「B1番さん、反省文の用意をお願い。 みんな早く登校したいでしょうから、お急ぎでね」
「はいっ!」
駆け出すB1番先輩。 B29番さん同様、副寮長の肩書な人だ。 1分たたないうちに、息をきらして戻ってきた。 手にはB4サイズの半紙を挟んだバインダーと、コーヒーメーカーに似た機械を抱えている。 寮長が食堂の前にあるスペースを指差し、B1先輩は手にしたものを床に置いた。 席をたったB29先輩は、黙って装置のとなりに立つと、
シュルリ。
ブラウスを落とす。 李(すもも)のように小ぶりな乳首が露わになる。 一緒に一晩過ごしただけだけれど、すでに何十回と目の当たりにした蕾だ。
これから先輩は、よくわからない装置で酷い目に合おうとしている。
ここに来て、鈍い私にも事情がぼんやり見えてきた。 つまり、他のみんなは先輩から『源氏名』を訊かれたのだ。 きっと、強い口調で訊かれたに違いない。 だから本当は答えたくなかった人も、無理に答えさせられたのだ。 そして、後輩の名前を聞きだすよう、先輩たちは全員寮長から指示されていた。 翌朝後輩が叱られることを分かったうえで、寮長の指示には逆らえないから、後輩に源氏名を喋らせたのだ。
なのに、私の先輩はそんなことをしなかった。 寮長の指示を破ってまで、私に名前を尋ねなかった理由……そんなものは1つしかない。 私が叱られないように、私を守ってくれたのだ。
「B29番さん。 心の準備はOKかしら?」
「はい。 お願いします」
「文面は、そうねえ、時間もないしシンプルにいきましょう。 『ごめんなさい』を、貴方の一番敏感な部分で清書すること」
「……敏感な部分……ですか」
「何度もいわせないでくださる? さっさとなさい」
「……はい」
シュルリ。 今度はスカートを落とすと、B29先輩は股の付け根に指を添え、そっと広げる。 広がった頂点を指で擦り、クリトリスの皮を剥いていた。
一体何が始まるんだろう? 反省文とは何なのか?
戸惑う私たち新入生に対し、Bグループの先輩方は眉をひそめて俯いていた。 これから何が始まるのか、先輩たちは分かっているのだ。
コーヒーメーカー型の装置から、コポコポと美味しそうな音をたてて、黒い液体が流れ落ちてくる。 粘性が強いようで、流れるというよりは垂れる感じ。 薄っすらと湯気がのぼっており、温度は相当に高そうだ。 と思うと、先輩が装置の前に屈(かが)み、腰を液体に押しつけた。
じゅうっ。 オマンコの頂点、指先で剥いたクリトリスが黒で覆われる。 先輩はビクンと大きく震えたが、悲鳴も何も漏らさなかった。 ただ、目をギュッとつむって歯を喰いしばっていた。