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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 就寝 〜-2


 ……。


 バスケットに入っていたものは、白い無地の靴下が3足と、衣装が3つ。 1つ目は登校服で、今身につけている登校服よりも生地に幅がある。 これならば持ち物や乳首は隠せるだろう。 他には2着の白い室内服だ。 外見はキャミソールで、清潔感がある。 先輩が身につけているものより若干丈が短く、膝上までしかない。 それでも制服のように股下ギリギリまでしかない衣装に比べれば遥かに常識的だ。 すべての服にはタグがあって『22番』と印字してあった。 

 洗濯は洗濯機を使って自分でする。 後輩は先輩の分も洗うのが不文律で、毎日入浴帰りに洗濯機を動かし、就寝前に取りに行くのがこれからの日課になるそうだ。

 寮内では『入浴以後から翌朝の朝食まで』は、室内服が許可される。 朝食時には、Cグループは登校服、Bグループは制服で7時30分に食堂に集まって点呼をうける。 そのまま各自で登校し、Cグループは8時20分から、Bグループは25分からHRがはじまるという。
 
 室内に持ち込んでいい私物は、Cグループ生は何もない。 学園で使用する教材を復習したり予習したり、宿題に取り組んでいいのはBグループから。 夕食から入浴の間や、入浴から修身までの自由時間には、Bグループは本を読んだり宿題をしたり、食堂でお喋りに興じたりする。 Cグループ生は特に指示がないときは先輩についてゆき、学園について学ぶのだとか。

 次は排泄。 寮にはトイレがAグループ生側にしかなく、そこで小用も大用も足すことができる。 ただし紙はないから、誰かについて来てもらって後始末として、舌で清めて貰わなくてはいけない。それをせずお尻についた便滓を廊下にでも落とそうものなら、大変なことになる。 だから普通はCグループ生がトイレを使うことはない。 学園のトイレや、登下校中の叢(くさむら)で小用を足すのが一般的だそうだ。 もしくは先輩同伴のもとであれば、自由時間に寮から離れた場所に穴を掘り、排泄することも認められているという。
 大きい方は、B・Cグループともに朝の『ご挨拶』という時間帯で済ます。 排泄を我慢できない寮生に限って、朝7時に起きて寮の『コの字型』中央に集まるのだが、そこで短時間ではあるが、すべての排泄が許可されるという。 学園で大きい方をする時間は限られているから、便秘だろうと何だろうと、このタイミングで必ず排泄を済ます必要があるのだった。
 
 ひな先輩の説明は、簡潔で分かりやすかった。 舌足らずで鼻にかかった物言いとは裏腹に、頭はすごくいいと思う。 ポイントになる所はゆっくり、念を押すように話てくれたので、一度でいろんなことを説明されたにも関わらず、聞き返すことなくに頭に入った。

 説明を終えてから、先輩が洗濯場を案内してくれた。 洗濯物は、先輩の靴下と昨日着たという室内着。 それに今日ずっと身につけている私の登校服と靴下だ。 2人分の洗濯物を両手に抱えていこうとして注意された。 先輩の服を運ぶ途中で、例えばパンツの滲みであったり、汚れた部分が他の人に見られてたとしたら、先輩が恥ずかしい思いをする。 だから靴下やパンツといった下着類は、後輩が『口に頬張って』運ぶのが礼儀だという。 
 反抗できるわけがない。 私は礼儀が及ばなかったことを謝罪し、思い切り口を開けて、先輩の靴下を奥に詰め込んだ。 お人形のような先輩でも、靴下は酸っぱくて、何より物凄い匂いだった。一日中履いているのだから当たり前だ。 唾液が溢れ、饐えた味と匂いが口中に充満し、込みあげる嘔吐感で涙がにじんだ。 先輩はといえば、そんな私の涙目に構わず、さらに下着を押し込む。 どうにか無理矢理口を閉じたところで、ニッコリ。 満足げに私の頭を撫でてくれた。 
 お風呂のように独自の使い方があるのかと身構えていくと、ごく普通のドラム式洗濯機だった。 すごくコンパクトで、ゴミ箱と変わらないサイズだから、少量の洗濯物が洗いやすそうだ。 口からだした靴下はぐっしょり湿っており、そこに他の衣類をあわせ、洗濯機に放り込む。 スイッチ1つで洗剤投下を含めた何から何までやってくれるタイプなので、ボタンを押せばハイ御終いだ。 タイマーが示す時間はたったの5分。 グルグル回る装置を眺めていると、もう完了である。 取り出した洗濯物はパリパリに乾いていて、あまりの。高性能にびっくりした。 学園に入る前の洗濯機といえば、ドラム缶のように寸胴(ずんどう)で、洗いはじめから終わりまで1時間半はかかっていたのに、たったの5分だ。

 洗い終えた衣類をとりだす。 今度は、靴下を口に含むよう指示されもしない。 服を簡単にたたみ、先輩に続いて部屋に戻り、またも床に横たわって足ふきマットをこなす。 そうして選択行脚が一段落した時、壁時計の針は10時15分を指していた。




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