投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

運命という名の恋の最初へ 運命という名の恋 12 運命という名の恋 14 運命という名の恋の最後へ

-6


「あの。私、柳下さんとお付き合いすることになったんです」

上杉さんはお酒のせいで赤い顔が
みんなに誤解されるように頬を染めているようで
そっと俺のYシャツの袖口をつかんで後ろに隠れた。

こんなところで、そんなにはっきり言っていいのか?
明日には広まってるぞ!

あぁ・・・と思ったときにはすでに遅し。
みんなが驚いて騒ぎ出した。

加藤さんと山口だけはニヤニヤとして。
助けてほしいと視線を送ったのに
分かっているはずなのに手を貸してくれない。
全くあの二人は。

いい加減、この騒ぎから逃げ出そうと
支払いを済ませ、さっさと二人で店を抜け出した。

みんなが来る前に、と早足で駅まで向かう途中で
少し遅れてついて来る上杉さんに気付いて
速すぎたか?と思ったら、どうやら足をひきずっていた。
ん?と思って注意してみると足が痛いようだ。

目についたコーヒーショップの1番奥の席に上杉さんを座らせて
珈琲を注文したあと
「足を見せて」とその場にしゃがみ込んだ。

「え?え?」

「足。痛いんだろ?みせて」

そういって半分強引に靴を脱がせれば
見事に小指の横が靴ズレを起こしていた。

「あ〜これは痛いな」


運命という名の恋の最初へ 運命という名の恋 12 運命という名の恋 14 運命という名の恋の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前