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運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

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飲んで食べて、そろそろお開きか、という頃になって
経理部が動き出した。
今日は、永田君か。

「女子は2500円です。課長以上が4000円で主任以上が3500円。主任以下が3000円です」

いつも大雑把にその日の会計と参加人数を見て
経理部が大体の支払いを決める。
今日は多く飲んだな。なんて人は500円プラスに払ったりする。
こんな会計でうまくいくんだから経理部は重宝だ。

「はい。広報の柳下と秘書の上杉さんの分」

そう言って二人の合計金額を集金している総務部の小坂さんに渡せば

「え。いいです。自分で払います」
そうあわてて、上杉さんが自分のお財布からお金を出そうとするので
「いいよ。ここで俺が払ったほうが彼氏としての信ぴょう性が上がるだろ?」
と、他に聞こえないように小声で話す俺たちをみんながじっと見ていた。

「なんで、柳下くんが上杉さんの分を払うわけ?」
ニヤニヤしながら、武田さんが聞くから
みんなも固唾をのんで俺の返事を待っている。

武田さんもたまにしか参加しないのに
こんな時にいるんだもんな。

改めてそうはっきり聞かれると
「彼氏ですから」とハッキリ言っていいのかどうか・・・




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