〈消えない烙印〉-11
「くはあぁぁッ!!」
自身の溢れさせる汁にふやけた秘穴に女が指先を入れた瞬間、恭子は思い切り仰け反りながら目を瞑り、圧し殺してきた叫びをあげた……。
「だッ…駄目えぇッ!!お願い抜いてぇ!!!」
嫌悪も排除も拒絶も、この肉体には無かった……最も恐れていた女体の陥落が、淫乱への覚醒が、既に完了していたのだと恭子は気付いた……全ては脅迫者達の思い描いた通りに進んでいる事への凄まじい憤りは、しかし、この身体は信じがたい程の快楽の海から脱しようとはしない……恭子に残されているのは、耕二と彩矢への想いだけ……例え良妻賢母でなくても、妻として母として傍に居たいのだという細やかな願いだけだった……。
『駄目？オマ〇コだけじゃ駄目ってコト？』
「ち…ッ違うぅッ!!私の身体から……あ"ぁ"ぁ"ッ!!」
『ああ、そうだもんねえ？お尻の穴にも欲しいんだもんねえ？』
下半身の二つの穴に恥辱の触診を受け、恭子は激しく悶絶した。
こんな醜い女達にすら快感を覚え、あまつさえ肉棒で滅茶苦茶にされたいと願う肉体と、これ以上下劣な調教を施され、心までも狂わされたくないという精神の狭間に、恭子は立たされていた。
「う…動かさッ…!?はひいッ!!ん"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」
秘穴の中をまさぐる指は、実に的確に恭子の急所を突いてきた。
もっと虐めて欲しい。
もう止めて欲しい。
肉体と精神が鬩ぎあう中、恭子は身体をギシギシと軋ませて仰け反りながら、秘穴と肛門を埋める指を力一杯に締め上げて、獣のように叫びながら淫水を高々と噴き上げた……初めて知った女からの愛撫に、冷酷と慈愛を併せ持つ摩訶不思議な快感に、恭子の肉体は完全に狂わされてしまったようだ……。
『いきなり潮吹いちゃうの？もう…可愛いんだから』
「あ"〜〜〜ッ!!やめッ…はひぃッ!!あぎいぃ!!」
女の繰り出す熟練の手招きに、恭子の秘肉は決壊したように淫水を噴き出した。
悲鳴と喘ぎ声は混ざり、仰け反ったまま硬直した身体は噴射を繰り返し、女の手玉に取られっぱなしだ。
『素敵よ恭子ちゃん……とっても素敵……』
「やめてえ!!お…お願いッ!!んひいぃぃッ!!」
『どうして？どうして止めて欲しいの？恭子ちゃん気持ち良いんでしょう？』
『こんなに“お肉”を熱くさせて……ウフッ…やめてあげないんだから』
指技に理性を失わされた肉体は、同性だと知りながらも快感を貪りに掛かってしまっていた。
小麦色の乳輪は口付けに咽び、よく動く長い舌に絡まれ扱かれた乳首は、パンパンに肥大して悦びを隠さない。