植物園へいこう-3
「イキそ?」
「はあぅっ ふああぁっ」
返事はなかったが、リョウツゥの口から漏れる喘ぎ声で充分答えになっている。
「ん、俺も一緒にイキたい」
ジルは震えるリョウツゥに合わせて腰の動きを速くした。
「あ あ も っあっーーーーーーーーッ!!」
「ッくぅっ」
絶頂と共にリョウツゥの太ももがビクビクしてジルをも絶頂に導く。
ほぼ同時に果てた2人は折り重なって荒い呼吸を繰り返した。
「はぁ すっきり」
ジルは嬉しそうにリョウツゥの背中にキスをして擦り寄る。
リョウツゥはぐったりと突っ伏したまま何とか呼吸を整えた。
「お風呂……入って良いですか?」
「ん。俺も」
「え?!やだ、ジルさん来たらまたっ」
「ん?当たり前じゃん?」
ジルは身体を起こしてヒョイっとリョウツゥを抱える。
「あ、あの、自分から言っておいて何ですけど、私、もう、限界っていうか、その」
リョウツゥが慌てふためいてジルの腕の中でジタバタすると、ジルはぶはっと吹き出した。
「嘘だよ。もう充分だ。ありがとな」
笑いながら額にキスされて、リョウツゥは途端に赤くなってジルの胸に顔を埋める。
「あ、いえ、良かった……です」
(はあぁ〜か〜わいぃなぁ〜)
淫らに喘ぐ姿もなかなか良いが、リョウツゥの魅力はこの恥ずかしがっている姿だろう。
もっと苛めて、もっと鳴かしてやりたくなる。
が、壊れる程愛してしまったら可愛いリョウツゥが見れなくなるのでこれ以上は我慢だ。
ジルは鼻歌を歌いながらリョウツゥと風呂場へと向かい、たっぷり隅々まで磨く事にした。
ーーーーーーーーーーー
「お前、何してんだっけ?」
結局、たっぷり濃厚なバスタイムを過ごした2人は、遅すぎる昼食を取りながら世間話をしていた。
「ん?」
デリバリーピザを口に入れていたリョウツゥはそのままの姿勢で首を傾げる。
(っかわいっ)
ピザ片手に端っこをくわえたまま首を傾げる姿にメロメロ。
リョウツゥは伸びるチーズに苦戦しながらピザを飲み込むと、やっと声をだした。
「何、って何ですか?」
「仕事」
「ああ、植物園です」
そういえばそうだった、とジルはふむふむ頷く。