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盗撮事情
【ロリ 官能小説】

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事のはじまり-2

「先生ってさあ」
鈴音がいる教師机に両手を置いて体重をかけながら、クララが話しかけた。かかとを上げたり下ろしたり、嬉しそうに
「なんで結婚しないの」
話すあいだに、生地の薄い短いスカートがふわふわと動いた。
春先の五年生の教室である。五年生を受け持つのは鈴音にとって二度目のことだった。今日のクララのスカートは真っ白く、その映えように、もともと甘やかな乳色の腿が却って色濃く見えた。それはつややかに、一面熱を帯びた元気さを表していた。鈴音はスカートの動きが気になっても気づかぬ振りに努めた。
「一人じゃできないから」
「彼女いないの」
「その話は昨日もしました」
「あたしが一日だけお嫁さんになってあげようか」
「なんで一日だけ?」
「ずっとでもいいよ」
「ご飯つくれるの?」
会話は楽しかった。しかし、入り込んではいけないことを鈴音は半ば本能的に知っていた。会話にこっそり耳を傾けている女子がいたり、冷ややかに観察している男子がいたりするものだ。クラスの和がそこから乱れる危険は回避しなくてはならない。周囲に気を配るのを忘れる手ぬかりを鈴音がしたことはなかった。
今度のクラスには美しい女子が沢山いた。二十五人の生徒のうち女子が十五人もいたから、そもそも全体が大人しくて扱いやすかったし、かつ殆どの女子が綺麗だったので、鈴音はこのクラスが好きだった。
美人というのは同じ人間のくせに、良きにつけ悪しきにつけ、その存在だけで人に影響を与える。大した徳がなくても人を惹きつけるから、揉め事にもなりやすい。姿かたちを無視すれば、美人を取り巻く人間模様は下品な心情の坩堝である。そして徳のある子供など滅多にいない道理だから、ペドフィリアの場合、大抵不幸な関係しか築けないことになる。案外、徳のあるペドフィリアなら実はたくさんいるのだろう。それでも、子供に欲情し、愛情を欲しがるその部分はやはり幼稚な恥部であり、畢竟、誰も幸福にはなれない道理なのだ。
クララはしゃべっているあいだ、机の角を白い両腿の付け根に当て、足の動きに合わせて前後左右、上下と押し付けるのが癖だった。昼休み、ずっと鈴音のところに来てそうしている時もあった。何をしているのか大人の鈴音には明らかだったが、気づかず気にもせぬふりで、机の揺れが大きくなると
「字が書けませんよ」
とだけ言った。止めない言葉にクララは内心ますます高ぶるらしく、角を腿で締め付け、ついには足を浮かせてしまう。その時、クララの顔は上向き加減に、目は瞑り、眠っているときのように小さく唇を開いては閉じる。それからすとんと降りて立つのだった。遠くからでもよく目立つ大きな水色の瞳で鈴音を見つめるクララには、満足そうな、誇るような色がいつも顔に浮かんでいた。
クララは言わば中心的な生徒であったから、クララとの関係がうまく行っていれば、全体の指導もうまく行った。音の狂いやすい弦楽器の調弦をするが如き危うい関係を鈴音はクララと保っていた訳である。
クララを生徒として敬愛し、学習を助けながら、同時に鈴音は心で犯していた。そして、ついに行動においても、間接的ではあれ、思いの丈を鈴音は現し始めた。


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