車の中-7
「何で駄目なの?」
「弱いからっ…」
リカの反応に、思わず笑いが零れる。
素材は極上なのに強引な男を好み、男の欲望に流され易い。
欲望にまみれる男には、都合の良い極上の獲物。
「何で弱いの?」
「スイッチ入っちゃうから…っ」
男の指が耳たぶ、耳裏、耳の穴と くすぐる。
男のささくれ立った指が、リカのきめ細やかな肌を緩く刺激してピクピクと震える。
「スイッチ?何の?」
「…んっ」
男の意地の悪い質問に、リカは答えない。
何のスイッチかだなんて、Hがしたくなるスイッチとしか答えようがないからだ。
そんな事、メッセージの中の自分なら少し悪い大人ぶって言えても、実際 口にするには恥ずかしかった。
ただただ、くすぶり始めた欲望を抑えようと堪える。