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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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区切りを…-3

風通しの良い屋上、人気はなく何処か開放的。

「吸ってぇーーーー。……吐いてぇーーーー。吸ってーー。」
「巴、ちゃん…。」
「はいっ!ご一緒にっ!」
「あ……。」

言われるがまま、案の定深呼吸を共にする、小さく見える建物が見える中、腕を思いっきり伸ばして…。

「すぅーー、はぁーー。」
「どう?スッキリしたでしょ?私ね、バレーの試合前に必ずこれをするの。」
「……。」

確かに、気分が少し落ち着いた。

「…まぁ、こんな事だろうと思ってたけどさ…。」
「ゴメン…。」
「アイツには後でテキトーに言っとくから…。」
「い、良いよっ!自分で言う!」
「若葉…。」

そうだ、こんなんじゃいけないよ…、でも。

「私って本当、駄目だ…。こんな事じゃ、克服出来ない何て…。」
「良いじゃない、別に……。」
「えっ?」
「好きな人を好きでなくなるの何てそんなの無理で当たり前!」
「……。」
「誰だってそうよ、かく言う私だって。」
「巴、ちゃん。」
「無理に克服何てしなくて良い、そういうのは自然に消滅するもの、んな焦る必要何て何処にもないよ…。」

彼女の話を聞いて何処か気持ちが軽くなる。

「なるべく私も一緒に居る。フォローしてもらうのだって全然迷惑じゃないから。」
「ありがとう…。」

本当、巴ちゃんと友人で居て良かった。


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