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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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区切りを…-4

「あたるのそのメロンパン、何だか美味しそうだね、あ、いやカレーパンか。」
「サンドイッチだよっ!何最低パンは当ってんだよ。」

4人で机をくっつくけ、購買部で買ったパンを食べる私達。

「中華まんは良いの?アンタ好きでしょ?売ってたよ、コッペパン。」
「ん、しか当ってねぇだろ。」

相変わらず二人は良いな、こんなにも軽く話せて…。

……いやいやっ!関心してる場合じゃない!私だって。

「連のそのチョコロール、何か旨そうだな。」
「あげないよーーん♪」
「そういやアンタのパンに一つも甘い系がないね。」
「そうなんだよ、巴ぇー、少し分けてぇーん。」
「甘えるなっ!」

おぉうっ!

「蓮ー、そのパン。」
「やだね、チョコっともあげないから。」

うぉわぅっ♪

「ちぇー、まっ別にいいけど…ん?」
「あの…、良かったら…これ。」

半分千切ったクリームパンを彼に差し出す。

「良いのか?」
「はいっ!私何て糖分ばかり接種してますから。」

気持ちが軽くなったお蔭か、割と普通に接っしれるようになってきた。

「サンキュー♪」

そう言って蔓延の笑みで受け取ってくれた、上手く行った感じ。そんなやり取りを祝福するように巴ちゃんも笑顔になる。

「だったら、俺の少し分けてやるよっ!」

と言って四分の一程度のコーンパンを差し出す。

「相変わらず君はせこいねぇー。」
「いやぁー、こういうのは理屈じゃ。」
「今でも鮮明に覚えてるから…、私がアンタと付き合ってた頃、レストランで割り勘にしようって何度も連呼した事を。」
「いや、別に良いだろ…。」
「はっ!テーブルに小銭広げて慎重に数えやがって。」
「えー、本当なんですかぁー。」
「おうともっ!人差し指で一円玉を動かして、一円も譲ってくれない。」
「何を言うかっ!一円を笑うものは一円に泣くんだぞ!」
「うるさい、この守銭奴がぁ。」
「……。」

女子にモテる反面、守銭奴と言う黒い噂も立っている彼。

「男なら奢るでしょ、フツー。」
「バーカ!何で男は必ず女の分も払うって事になるんだよ。」
「…確かに、強制ではありませんが、払った方が断然良いって事なのでしょう。」
「うぅー、柊さんまでぇー。」
「良いぞっ!柊さん。」
「その調子!殺っちまえっ!」

あからさまに物騒な言い草。

暖かく柔らかい空気が私達を包み込む。

昨日まで克服出来ないんじゃないかって不安がってたのが嘘みたいだ。

…これで彼と完全にただの友達として…、と言えば嘘になるな…。

でも…。


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