投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフ
【レイプ 官能小説】

劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフの最初へ 劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフ 5 劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフ 7 劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフの最後へ

greenroom talk〜楽屋話-1

《greenroom talk〜楽屋話》

 どんどんどんどん!

 オフィスのドアが激しくノックされた。デスクのパソコンのディスプレイを見ていた神父尊は、コーヒーカップをソーサーに戻して顔を上げた。

 がちゃりとドアが開けられた。
「神父尊さんっ!」ドアをばんっ! と乱暴に閉めて、修平が中にどすどすと入り込んできた。
「やあ、修平くん、どうしたんだい? 血相を変えて」
「し、神父尊さんっ! 俺、あなたを見損ないましたっ!」
「なに? どうしたの?」
「なんなんです? この展開!」
「展開?」

 修平は顔を真っ赤にして拳を震わせている。「なんで真雪をレイプさせたんすかっ! あんまりじゃないっすかっ! しかもあんなキモいやつなんかにっ!」
「だって、これも読者からのリクエストなんだ」
「だ、だからって、真雪には愛する龍がいて、しかもかつて不倫させてあんなに辛い思いをさせておきながら、この展開はあり得ねえでしょっ! あんまりだっ!」修平の目には涙が滲んでいた。

 神父尊は立ち上がり、修平の手を取って、ソファに座らせた。「まあ、落ち着きなよ、修平くん」
「俺、心底あなたを軽蔑します!」修平は反抗的な目で前に立った神父尊を見上げて睨み付けた。「良識ある原作者のやるこっちゃないっすよ!」

 その時、ドアが開いて二人の男女が中に入ってきた。神父尊も修平も顔を上げた。
「こんにちは」「おじゃまします」
「ま、真雪っ!」修平が叫んで立ち上がった。

 入ってきたのは真雪と鷹匠だった。仲良く手を繋いでいる。

 修平はまた拳を震わせて顔を真っ赤にした。「真雪っ!」
「あれ、しゅうちゃん。来てたんだ」
「お、おまえ、なんでそんなやつといっしょに、こんなところにっ!」
「どうしたの? 修平さん」鷹匠がにこにこしながら口を開いた。「なんか怒ってるみたいだけど……」
「そ、その声……」修平は眉間に皺を寄せて二人をじろじろ見た。「た、鷹匠って……」

 茶色に染めた短い髪、頬から顎にかけての短い髭……。

 神父尊はにこやかな表情を入ってきた二人に向けた。「まあかけて、真雪ちゃんに龍くん」
「龍?!」修平が大声を出した。「お、おまえ! 龍だったのか?!」
「どう? 修平さん。俺の変装、なかなかでしょ?」
「お疲れさん。二人とも」神父尊が言って真雪と龍をソファに座らせた。


劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフの最初へ 劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフ 5 劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフ 7 劇場版『Chocolate Time』 第3話 遺されたナイフの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前