痛みと悦び-10
「ハッ すっげぇ」
ジルは快感を素直に口に出してリョウツゥの頭を撫でる。
「んっ」
唾液をしっかり塗りつけると、口を開けて分身をくわえた。
「くっ」
息を飲んだジルが口の中でビクリと跳ねる。
くわえたまま見上げると、彼は苦笑して髪をキュッと握った。
「すっげぇ気持ち良い。も、出そ」
リョウツゥは一度口を離すと、指で亀頭をくりくりしながら少し首を傾げる。
「飲むのと、かけるのと、どっちが良いですか?」
「う゛」
(無垢そのものの表情で凄い事口にしたな、をい)
正直、それだけで出そう。
「あ゛〜…う゛〜…じゃ、かける方で」
どっちもシテくれるなら直ぐに洗い流せる今、かけた方が良いかな?と思ったジルは、かけるを選択。
「はい。じゃ、ちょっと立って下さい」
床に座り込んでいたジルを立たせたリョウツゥは、自分は膝立ちになって改めて奉仕を始めた。
棹を軽く握って上下させ、突き出した舌で袋の裏側から舐める。
途中、袋を口に含んで口内で転がされた時はジルの膝から力が抜けそうになった。
「う くぅっ マジ すっげぇ 良い」
ハァハァと呼吸を荒げて催促するように腰を動かすと、裏筋をツツーッと辿ってカポリとくわえる。
そのまま口をすぼめて頭を前後させると、ジュポジュポといやらしい音が浴室に響いた。
「ハッ……出ッ」
ジルが合図するとリョウツゥは口を離して手で扱く。
「う゛ッ」
ドピュッ
勢い良く飛び出したジルの白い液体は、放物線を描いてリョウツゥの左頬に当たった。
「んっ」
入らないように閉じていた目を薄く開け、かけられたものを確認する。
「わ、いっぱい」
ジルの精液は頬だけにとどまらず、鎖骨の窪みに溜まり、胸の谷間を流れていた。
「はぁハァ」
快感に身を震わせると、棹に残っていた液体がピュッと出る。
「ぁ、勿体無い」
亀頭を濡らしたそれを舌で掬ったリョウツゥは、てっぺんに口を付けてちゅるっと残液を吸い出した。
更に棹も綺麗に舐めとると、きゅるんとした目でジルを見上げて首を傾げる。