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磯崎恵利子 16歳の受容 platinum girl
【レイプ 官能小説】

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暗夜輪廻 ★-2


 同日、異なる病院では……

「不易さん、息子さんの…… 一文(かずふみ)くんの臓器提供者が現れました。血液型の適合性から言っても、今回は非常に…… 」

 …… …… …… …… …… ……

 …… …… …… …… ……

 …… …… …… ……

 …… …… ……

 …… ……

 ……


(そうか、そう言う事だったのか…… )
俺は脆弱な記憶を手繰り寄せ、真実を知る事になる。

(恵利子、恵利ちゃんに再び逢いたい)
俺の現世への執着、恵利子への執着が今現在へと繋がった…… っとでも言うのか?
それでも…… 俺は願うのである。

(恵利子に逢いたい)
俺の中に、恵利子の顔がはっきりと浮かぶ。


《どうやら気が付いた…… いやっ、思い出しちまったらしいなぁ〜 》
どこからともなく、そんな音がしたように思えた。
俺の意識の中に、突然異なる意識が吹きこんで来る。

(死神!?)
その音、その異なる意識に、至極自然にそんな言葉が思い浮かぶ。

《死神? ふっふっ、ふぅぁっふぁっ、はっっはっ。ひひぃ、ひひひひ、わしは、わしはぁ、そんな大した者ではない。わしはおまえさんの“希”を、いやっ、“欲望”を叶える術をほんの僅かに与えたにすぎんよ。どうやら都合の悪い事は忘れてしまったのか、思い出せんようじゃなぁ〜? ならば…… 思い出すがいい!》
その言葉と共に、俺の意識の中に大量の情報、映像が流れ込んで来る。

微かな光に中、まるでパラパラ漫画の様に、おそらく過去の俺と“音”の主がしたであろうやり取りが、浮かんでは消えて行く。



(死神)『それがお前さんの願いかい?』
同時に異なる意識が、俺の中に流れ込んでくる。
そして再び意識が薄らいでいく事を感じる。

不意にそんな単語が浮かんだ。

 …… …… …… …… …… ……

 …… …… …… …… ……

 …… …… …… ……

 …… …… ……

 …… ……

 ……

(ここは? ここはいったい、どこ?)
周囲を見渡したいが、何故か視界を自分の意思で変える事が出来ない。
それでも今自分が置かれているのが、周囲の状況から“教室”であり“授業中”である事が、徐々にではあるが理解出来た。

 それともうひとつ…… 自分が何かの中の一部分であり、パーツ?部品の様に感じられる事。
不思議な感覚である。


《不易一文(ふえきかずふみ)、それが今日よりのおまえさんの名だ》
あの時聞いた声が聞こえて来る。
いや違う、これは声では無く、直接脳に届く信号!?

《いや正確にはその一部だ。おまえさんもすでに感じているんだろ? 今はまだ不易一文(ふえきかずふみ)のほんの一部の存在にしか過ぎない。そしてこのままいけばその一部も全体に吸収され同化する。そしてその時おまえさんの意識、存在全てが無と帰する時》
突然の事に理解の許容範囲を超え、頭が混乱する。

《おまえさんは、願ったはずだ! そしてそうなっただけの事。いいから良く聞くんだ。一度しか言わないから、良き聞いて理解しろ! これはおまさんにとって重要なこと》
異なる存在の語気が強まる。
聞き返したい事は沢山あるが、それが出来ぬ事と何故か自然と察する。

《ほら、おまえさんの願いだ》
その時、俺の属する全体像の視線が、ひとりの少女を捉える…… っと言うより一瞬チラ見する。
しかしそれが誰であるか、おれは瞬時に認識する。

(えりちゃん? 恵利子!?)
ハッキリ認識しながらも、一瞬戸惑いを覚えたのは少女の容姿故である。
俺の認識する恵利子より、随分と成長している。
俺の“視界”が捉えた恵利子は、おそらく中学三年生位?

(あれから…… あれから、三年は経つと言うのか?)

《正解だ。これでおまえさんの存在がほんの僅かだが……》

(!?)

《おまえさんはまだ、不易一文(ふえきかずふみ)と呼ばれる少年の意識のほんの一部にしか過ぎない。そしてこの少年もまた、おまえさん同様その少女を想い、深い想いを寄せている。もう解るだろう? おまえさんは、そんなに鈍くは無いはず。あとはおまえさんの…… 想い次第。しかしこれも忘れるな! 仮におまえさんの想いがその少年に勝っても、それは始まりにしか過ぎない。その少女を狙う者は、すでに他にもおる。そして…… ひとりだけでは…… ない》
俺の疑問全てに応えるかの信号が送られて…… 途絶えた。

 それでも…… 見知らぬ教室で、俺は“再び”目覚め、恵利子にめぐり逢う。



《これで理解、思い出す事ができたかのぉ〜? 》
“音”の主は映像の終焉と共に、そう俺に告げる。
それは俺のこの世の執着への終焉と同義であった。

《それとひとつ言い忘れておったが、おまえさんが“過去”を、自身の有様を思い出してしまえば寄生していた少年に同化され無に帰する事になる。残念だったなぁ〜 お若いの、今一歩と言う処であったのにのぉ〜。 まぁ、すでに起きてしまったこと…… 摂理に抗うことはできんということかのぉ? ふひょっひょひょひょっ》
薄気味悪い老人の笑い声と共に、“俺”は不易一文(ふえきかずふみ)と呼ばれし少年に同化…… 吸収され意識や意思を持てない、一器官となり果てて逝くのが解った。




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