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王子の甘い罠
【女性向け 官能小説】

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「どっちにしろ、1週間後に帰ってきて
仕事の整理を終えたら、フランスに行っちゃうのよ!」

「え?」

なに?それ。

「えって。知らないの?」
「うん」

知らない。何?それ。

「ちょっと!しっかりしなさいよ。すみれ!
あんたは仕事以外は本当にいい加減なのね!」

「・・・・」
「宮本君が本社にいるのは初めから1年半って決まってたでしょう?
新人の挨拶の時に言ってたはずよ」

嘘。そんな新人の挨拶なんかいちいち覚えてないよ。

「1年半が過ぎたから、今回打ち合わせにフランスに帰ったんじゃないの!」

何?打ち合わせって。

「すみれ!宮本君、フランスに帰るのよ?
それも分かってた事だよ?」

分かってたって?何。誰が知ってたの?
私だけなの?知らないの。

「ちょっと・・・すみれ大丈夫?
宮本君はフランスに帰る日程が決まったから
慌てて最後にすみれにモーションかけてきたんでしょう?
すみれ何も分かってなかったってこと?」

「・・・・」
「マジか・・・だから。他の部の女の子たちだって焦ったんじゃないの!」

真樹は頭を抱えてがっくりしてるけど。
がっくりしたいのは私だよ。

王子はそこまで皆に自分の人生スケジュールを明らかにしてたって訳?




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