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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 4.-12

 今まで身を清めてから襲い掛かられたことなど皆無だ。この願いも無駄であることはよく分かっている。
「そんなことしたらもったいないじゃないか。有紗だって、お父さんに嗅がれるのが本当は嬉しいんだろぉ?」
 信也はクロッチの柔らかな丸みに鼻先を押し付け、息を鳴らして嗅いできた。全くの獣だ。野獣になったから、娘の機微には気づぬままスカートの中の餌に食らいついている。目の前の餌に気を取られて――、有紗が片手で携帯を操作していても気づかない。
「んっ……」
 唇を結び自ら声音を高くして、呻きと喘ぎの中間を出した。信也はスカートに頭を突っ込んでいるから、有紗の表情は見えない。聞こえてきた養女の声に更に興奮して、唸りながら唇でクロッチの薄布を挟み始める。だが壁に凭れて声を上げた有紗の表情は、声音が表す感情とは正反対に冷淡として、
「やっ……、は……、……、やんっ」
 叔父の脂の滲む鼻先が柔丘を押し上げるタイミングに合わせ、一際もどかしい声を聞かせているだけだった。
「ん? もうムラムラしちゃったのかぁ? 有紗ぁ……」
「そ、そんなわけないっ……」
「じゃ、なんだ、このイヤラしいアソコは」
 唇を開いてクロッチの中心にピッタリと吸い付き、舌の腹が薄布の向こう側の秘割に沿って摩り上げてくる。本能的な震えが下腹部にうまく起こってくれて、有紗はスカート越しの信也の頭へ指先を立てて掴み、抱えられた脚を閉じて顔を挟み込んだ。
「はあっ……」
 悩ましい声も忘れない。叔父はいよいよと昂り、
「ほおらっ……、もっとぉ、お父さんにクンクンしてほしいんだろ? んんっ」
 嬉しそうに首を細かく左右に振ってショーツをしゃぶってくる。信也の熱気は拒絶の態度を示しただけで簡単に上がってくれた。だが性感は全く高揚してこないから、有紗の秘所は乾いていた。屈服させられて以来――、いや七年間で最も凪いでいると言っていい。頭の足りない獣だ、そうとしか思えない。
 このまま押し入られたら痛いだろう。だが暫く耐えれば防衛本能が働いて、擦過を緩和する潤いが起こることは、何度も経験して知っている。
「うっ……、も、もう……」
「ん? ……なんだぁ?」
「さ、さっさとやったらいいじゃんっ……」
 有紗の詰りに反応して信也がスカートの中から出て来る気配に、咄嗟に携帯をバッグに戻し、冷めた顔を眉間に皺を寄せた苦悶の面持ちへと変えた。
「……なんだ、有紗、オネダリかぁ?」
「とっとと終わらせたいだけ」
 下唇も噛んで顔を逸らすべきだと思ったからそうした。すると叔父の手がスカートの中に忍び込んできて、滑らかな肌を摩り回しつつ這い上がり、唾液に塗れたクロッチに指先を押し当ててくる。
「……んっ」
 ショーツに食い込ませた指がくねる。嫌なものは嫌だ。気色悪い。しかし触ってきたタイミングは絶妙だった。お陰でうまい具合に下肢が慄く。「や、やめて……」
「ほら、欲しいって言ってみろぉ、有紗」
「や、やだっ……」
「くく……、お父さんにハメてほしいんだろぉ、ん? 有紗」
 怯えて、拒む顔つき。涙がちに伏した睫毛。その奥に光る、隠し切れない淫らな潤み。鏡を見なくても見事に浮かべることができたと思う。その憂い顔で叔父を見返し、ふるふると小さく首を振ってまでみせると、叔父の淫虐の炎が最高潮に燃え上がったのが確認できた。
「や、やめて、おねがい……」
 ここまで言ったら芝居が過ぎたかもしれないと危ぶんだが、
「……おおっ、有紗ぁっ」
 信也は有紗の訴えを聞くや否や抱きかかえるように部屋の中に引きずり、ベッドの上になぎ倒してきた。馬乗りになって乱暴に身体を摩さぐりながら、脚の間に体を入れて開かせようとしてくる。
「いやぁっ……!!」
 脚を閉じようとばたつかせた。身を捩る。普段ここまで取り乱して拒絶しない。かなりオーバーな反応だったが、頭から激情に駆られた信也は違和感に首を傾げることもなく、とにかく有紗を姦そうと、
「暴れても無駄だっ、……ほらっ、お父さんと、セックスだぞっ! おおっ……」
 雄叫びを上げ、緩んだ腹で割り開いた脚の間でズボンの前を開けると、いつも以上に張り詰めた男茎を取り出した。体の向こうに屹立しているだろう男茎を見たくなくて瞼を閉じる。涙粒を顔に沿い垂らしたかったがうまく出てこないから、唇を真一文字にして鼻を啜った。
「うう……、やだよぉ……」
「どうした、有紗っ、今まで何回もしてるじゃないかっ……!」
 クロッチを握って脇に避けると、唾液で滑る入口に先端を押し当ててきた。触れた瞬間腰をビクッと跳ねさせる。内心その準備をしていた。
「うっ……、やぁ……、ま、また……」
「ん? なんだ? また、なんだ?」
 腰をクイッ、クイッと揺らし、徐々に先端を入口に潜らせてくる。早く入ってくればいいのに。有紗は心の中で苛立ちながら、
「……また、……、おかしくなるから……」
「うおおっ……!」


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