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〈生贄の肉・二つ〉
【鬼畜 官能小説】

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〈無垢なる願い〉-8

『ふむ……シスターがここまで言うなら、願いを聞き入れるのも吝か(やぶさか)ではないが……』

『私も構いませんよ?下手に逆らって“天罰”でも下ったら嫌ですからな』

『同じく。玲奈ちゃんは帰しても良いでしょう。』

『確かに女子高生よりシスターの方が燃えますからなあ?私も同じく賛成ですな』


意外にもオヤジ達は玲奈の解放に異議を唱えず、扉の前に陣取っていた男達は道を開けた。


「私に約束しなさい。そして玲奈さんが無事に帰れるという確証を、私に持たせなさい」


もはや前言撤回は出来はしないし、もし、そうしたならば、二人纏めてレイプされてしまうだろう。

覚悟によって牽かれた運命は現実の物となり、奈々未の健気とも言える博愛の理念は、根本から覆されて自滅を招いた。

ならばと唇を真一文字に結び、奈々未は眼鏡の男を睨んだ。

自分の貞操と引き換えに、玲奈だけは絶対に無事なままで脱出させなければならない……とてもではないが、素直に信じる訳にはいかない相手だけに、慎重になるのは無理もない話だ。


『へッ…信じる者はなんとやらって言うのによぉ……』


男はポケットからスマホを取り出すと、何処かへと電話を掛けた。
これ見よがしなダルそうな表情は、実に不敵で憎らしいものだった。


『ほらよ。これでも信じねえってんなら、俺はもう知らんぜ?』


男が奈々未にスマホを手渡すと、その向こうから声が聞こえてきた。
その声は、二人を拉致した部下の声であった。


{ふぅ〜……シスター、聞いてますかぁ?玲奈ちゃんには手は出さないって約束しますよぉ}


不満タラタラな不貞腐れた物言いに、奈々未は憤慨を禁じ得なかった。
身勝手な欲望が満たされない事に我を張るなど、あまりに愚かで見苦しい。

奈々未は一息吐くと、改めてスマホを握り、怒気を込めた声で意を伝えた。


「何なんです、その拗ねたような言い方は?良いですか?絶対に玲奈さんに触れてはいけません。誓って言いなさい」

{分かってますよ。お客様が決めたんなら、俺らは従いますよ。シスターに誓って言います。絶対に玲奈ちゃんには触りません}


この状況では、これ以上の確約を取るのは難しい。
これだけの男達が集まっているのだから、なんとなれば、有無を言わさず二人纏めてレイプするのも造作も無いのだから。



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