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〈生贄の肉・二つ〉
【鬼畜 官能小説】

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〈無垢なる願い〉-7

「そ、そんなに女性を抱きたいなら私を好きにしなさいッ!!だから、その娘だけは汚さないで!!」


逃走は不可能だと悟った時に、頭の中を過った最後の手段を奈々未は叫んだ……それは我が身を犠牲にする事で玲奈を救うという、悲壮な最終手段であった……。


「女子高生よりシスターの方が“燃える”んじゃなくって?それにその娘より身体だって自信はあるわ!」


さっきからの男達の話しぶりからして、レイプの目的は玲奈だけであり、拉致を成功させる為に、自分に近付いただけなのだと思った。


さすがの強姦魔も、シスターには手は出すまい……。


聖職者の自分が身体を擲つ(なげうつ)とまで宣言すれば、少なからず何かを感じるはず……眼鏡の男に期待は無かったが、客として現れたオヤジ達なら……まだ奈々未は人間の性善を信じていた……。


『聞きましたか皆さん?シスターが自分から「遊んでください」と“おねだり”しましたよぉ?』


男は奈々未をオヤジ達に向かって突き放し、大声で叫んで興味を惹き付けた。
色欲に崩れた顔は一斉に奈々未の方を向き、僅かだが移動が始まった……。


『いやあ、さすがの私達も本物のシスターは畏れ多くて、手が出せないでいたんですがねえ?』

『そうそう。今回は私達にレイプされた玲奈ちゃんの慰め役と、“口止め”の為に連れてきたんですから』

『本当ですぞ?シスターにはレイプ現場に居てもらいたかっただけですから。警察に行けば、実況検分とかでレイプの再現をしなくちゃならないし、それはもう一回レイプされるのと同じくらい、辛くて恥ずかしい目に遭うんだよ?と、玲奈ちゃんに説いて欲しかっただけなんですから』


真偽の程はともかく、こんな卑劣な謀が口を吐くというのは、心の底から腐りきった外道には違いなく、だからこそ、こんな奴らに玲奈を汚させる訳にはいかなかった。


「私は、どんな事をされても誰にも言わないわ。それにシスターを抱けるなんて、滅多にないでしょう?」


さんざん挑発的な言葉を吐いていても、両手は震えを押さえようと固く握りあわせられ、滲んでくる涙は瞳を潤ませる。

それは、奈々未の予想に反したオヤジ達の反応にある。
ギラついた瞳は玲奈に対しての物と同じであり、シスターである自分にも色欲の眼差しを向けてきたからだ。

玲奈を助ける為とはいっても、レイプによる恥辱に耐えきれる自信など有りはしなかったし、しかし、後戻り出来ない状況に自らを追い詰めてしまった奈々未は、蒸したように身体を火照させたオヤジ達にぐるりと取り囲まれた。



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