投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

笛の音
【父娘相姦 官能小説】

笛の音の最初へ 笛の音 75 笛の音 77 笛の音の最後へ

笛の音 3.-9

 ヒソヒソと話しているから電話は声を拾えていない。有紗は両手の拳を縦に積んで男茎を握る。それでも長さは余るくらいだった。「おっきい……、明彦さんのコレ」
「うっ……、あ」
 褒められたと思ったのだろうか。明彦はうっとりとした表情で、薄目で有紗を見ると、顎を突き出してまた勝手に唇を奪おうとしてきた。有紗が冷淡に避ける。
「動いちゃダメって、言ってる」
「あ、う、ご、ごめんっ……」
 囁くから息が多くなる。それが余計に明彦の鼓膜を淫靡に震わせるのだろう。少し落ち着いて考えれば、謝る必要は無いのに、明彦はとてつもない無礼をはたらいたかのように恐縮している。その表情を見ていると、体の奥からまた、ドクリ、と蜜が漏れた。
 有紗は幹を握って固定し、屈した脚を使って上下に体を揺すり始めた。コンドーム越しに幹が擦れる。
「……んっ、こういうふうにすると……、してる気分になりますよね?」
 明彦が唇を震わせて細かく頷いた。垂れた髪が揺れて頬を擽る。明彦の視界には、跨いで体を揺する自分の姿が全面に映っているだろう。
 有紗は身を起こして背を反らした。褒美を遣わせる気持ちで艶かしいスタイルを見せつけてやる。
「あ、明彦さんの、おっきいっ……」
 囁きをやめて声を張った。体を揺すりながら言うから息が切れる。また褒められたと思った明彦の男茎が手の中で暴れた。「だめっ、まだ、出しちゃだめっ……」
 暫く声が聞こえてこないと思っていたら、いきなり絶え絶えの声。叔父はどう聞いただろう。
「あ、有紗ちゃんっ……、そ、そんなっ……」
 明彦が悲痛に放った声もなかなかいい感じだ。有紗は片手を幹から外し、ソファを掻き毟らんばかりに指を立てている明彦の手首を取ると、身を丸めてバストに導いてやった。麗しい感触に謁した掌が忙しなく胸乳を擦ってくる。
「やっ……、ら、乱暴にしたら、服、破れるからっ……」
「う、あ、ごめんっ……」
「……触って? 明彦さん……」
 瞳を見据えて差し出すと、明彦はトップスの中に手を入れて恭しくバストを拝してくる。口説いてきていた男を貶めた愉悦に、バストが張って、ブラの中では乳首が鋭敏に硬くなっていたから、指が揉み、弾いてくると、上肢が慄いて髪の先が明彦の顔にかかる。
「ああっ……、有紗ちゃんっ……、有紗ちゃんっ……」
 幼児退行してしまったようだ。有紗の体が揺れるのに合わせて無心に腰を突き上げて叫んだ明彦の声は舌足らずに甘えた声になっていた。
「きもちいい?」
「き、きもちい……、きもちいよ……」
「じゃ……、私の腰、持って?」
 頭上から優しい笑みを向けて、再び両手で強く男茎を握りしめる。明彦の震える手が、はしたなく捲れ上がったタイトスカートの腰に添えられた。
「すっごい……、明彦さんの、ピクピクしてる」
 指に血潮の脈動を感じながら、「……出したい? もう」
 婀娜めいた視線で至近に見つめてやると、明彦が憑かれたように小刻みに頷いた。
「明彦さん……? どうしたい?」
 言葉がなかった明彦に念を押す。
「あ、……、だ、出したい……。出したいよ……」
「出したい? いっぱい?」
「あ、ああ……、うん……、い、いっぱい」
 それを聞いて有紗は力いっぱい男茎を搾った。
「じゃ、思い切り腰振って? 私の体しっかり持って」
「い、いいの……?」
「出したいんでしょ? 黙って出さないでね」
「うんっ……、あ……、は……、有紗ちゃんっ……!」
 あまり甘え声で喘ぎ過ぎては、この会話を電話がうまく拾ってくれないではないか。そう心配している有紗の腰を引き寄せて、明彦がソファの上で一心不乱に腰を振り始めた。有紗が手元をしっかり支えてやると指が幹に擦れる。雄叫びのような声と喘鳴を漏らして、明彦が激しく律動すると、ソファの脚が浮いてガタン、ガタンと鳴る。
「あっ、すご……、明彦さんっ……、激しいよぉ……」
 あまりの熱情に、しっかり握っていなければ手を振り払われそうだ。付け根までズレ上がって僅かに顔を覗かせている、ストッキングの薄黒に包まれたクロッチはもう後ろのほうまで蜜が染み込んでいた。
「あっ、イ、イキそうっ……、イキそうだよ、有紗ちゃんっ……」
「んっ、明彦、さんの、顔……、なにそれ、すっごくヤラしい、なんかやだ……」
「ううっ! ご、ごめん……、ごめんよ……」
「……いいよ。ほら、出してっ……? そんな顔で出しちゃうとこ、見せて」
 花形営業の中でもエース。そう目されているらしい。昼間は颯爽としているのだろう。有紗の前では大人ぶって、余裕をみせ、何もかも見通してくれる安心感を味わせる男。この人並み以上の大きさの男茎を誇って、女を性悦に浸らせることができる男――。自身をそう標榜していたのかもしれない。そんな明彦が、淫情に蕩けた顔を指摘されて恥じ入り、その驕りが瓦解した時、
「うああっ……、イクッ……、イッちゃうよ、……あぁっ、出ちゃうぅ!!」


笛の音の最初へ 笛の音 75 笛の音 77 笛の音の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前