ろ-2
「ちょっと!」
急に寝る前の状況を把握して
上に乗っているのが『病人の』篠塚さんだと把握して
私の身体中を這いまわっている手を止めようとした。
「ちょっと。止めてよ」
「なんで?」
私の力なんかで止められるはずもなく
優しく這いまわるその感触を気持ちいいと思えてくる。
「熱っっ・・・熱はっっ?」
「下がった」
「嘘っ!」
私のその声に少し顔をあげて私におでこを触らせる。
うん・・・確かに熱は下がったみたいだね。
「夢が寝てから、水飲んで、家にあるもん食べて。
夢のカバンから転がり落ちてた薬を飲んで寝た。
目が覚めたらだいぶ良くなってるから。セックスしようと思って」
「はぁぁ?」
何考えてるの?この男は!
「今何時?」
「もうすぐ4時」
まだ夜中じゃん・・・
「セックスなんかいつでも出来るでしょ。
まだ完治してないんだから寝なさいよ」
「やだ」
やだ・・・って・・・
「俺に本気のオンナとセックスしたい」
こんの、男は・・・