気まぐれA-2
〜気まぐれA〜3-2
ずぶ…ずぶずぶずぶ…
「…あっぁあん…イキそぅぅ…。」
「いーよ。俺のでイッて…。」
ずぶずぶずぶ…ずぶずぶずぶ…
さらに激しく腰を打ち付け、ぶつかり合う音が木霊する。
パンパン!パンパンパンパン!
「…あぁっんっんんっ…。」
ずぶ…ずぶずぶずぶ…
「…んっあぁん…も…だめぇ…。」
乱れるベットシーツ…
身体を震わせ、子宮は収縮を繰り返し、硬いモノをさらに、ギチギチに締め付けた。
パンパン!パンパン!パンパン!
「…っ…俺もイクよ。っ…。」
果てたのを確認すると、龍崎は後を追うよう熱を解き放った。
びゅるっびゅるっびゅっ
「…はぁ…はぁ…はぁ…。」
最後の1滴を絞り出すようゆっくり腰を揺らし、身震いをする龍崎。
すぐに引き抜くことをせず…
深い深いキスに溶かされきる。
余韻に浸る中で意識は途絶え、眠りにつく2人。
先に目覚めた杏子は、腕枕をされ、目の前の寝顔に気づく。
(…こんなに大人になってると思わなかったのに。あ、少し髭がある…。)
ほとんど髭とも言えない、わずかな髭さえも、ドキッとさせた。
あの頃とは違う…。
男と女でしかないのである。
(…きっともう連絡は減っていく。こんな抱かれ方したら、好きになってしまう…。)
何かに怯えた心。
笑って次から次へと簡単に見つけられる程、若くない。
いつの間にか臆病になっていた。
起こさぬようキスをする。
(…ちゃんとわかってるよ。)
自身の気持ちに気づかぬふりをして、龍崎を置いて、ホテルを後にしたのだった。
…ピロン
“なんで起こさないで居なくなるんだよ(;д;)”
“俺、嫌われることしちゃった?”
“何も言わせないまま無視かよ。”
あれから2週間。
毎日届く龍崎からのメール。
(…これ以上は手遅れになる。)
龍崎を忘れようとする杏子。
返信もせず、それでも連絡を完全にシャットダウンすることもできず、龍崎のことが頭から離れずにいたのであった。
時間だけが過ぎていく。
こんな鉢合わせなどしたくなかった。
〜To be continued〜