投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

時々…純情のち恋心
【女性向け 官能小説】

時々…純情のち恋心の最初へ 時々…純情のち恋心 9 時々…純情のち恋心 11 時々…純情のち恋心の最後へ

時々…純情-2

〜時々…純情〜5-2

本当に年下なのか…と恐怖さえ感じる。
その笑みに顔が赤く染まったのではないかと、焦るよう足を踏み入れたのだ。

「きゃっ!!まだ靴脱いでないってば!」

杏子のカバンは投げられるよう床へ落ち、身体は宙に浮いた。

一瞬、目を合わせ無言のままズカズカと部屋の奥へ入る龍崎。

お姫様抱っこをされ、とっさに首へ抱きついたしまった手を引っ込めることも出来ず、顔を伏せる杏子。

「重いから降ろして…?」

「俺そんなひ弱に見える?」

龍崎は小さく鼻で笑いベッドへ降ろすと、足元へ跪き、ハイヒールを脱がせた。

「そうゆう意味じゃなくてっ…。
んっ…っ…。ま……。」

「待たないよ。」

「でもシャワー…。」

「いんだよ。匂いと味に興奮するから…。」

あまりにも動物的で卑猥な台詞。

発する言葉を見透かされるよう、先に制され、瞼を閉じる時間さえも与えぬキス…

「…んっ…はぁっ…。」

貪るよう舌を絡めながら、スーツを器用に脱ぐ姿が視界に入る…
最上級の色気と視線と光景。

本気の龍崎…

甘く溶かされるよう瞼を閉じる。

…れろ…れろれろ…

卑猥なキスに、反応する身体。

…ゾク…ゾクゾク…

(…気持ちいい。)

音を立てていた口の中から、いやらしく舌が出ていく。

「龍崎くん、好き。」

「名前…啓だよ、杏子。」

首筋へ顔を埋め強く抱きしめ、2つの身体はゆっくりと傾いた。

無我夢中に…
舌を貪り合い乱れるシーツ。

頬に触れる大きい手に細い手を重ね、見つめ合うと、そのまま力強く抱きしめながら横へ並んだ。

「少しこのまま安心させて…。」

杏子を噛み締めるよう抱き寄せる。



「……。」







(…えぇ?)

ゆっくりと顔を上げると、2度目の龍崎の寝顔に思わず、声を出し笑いそうになる杏子。

抱き寄せる手は緩まず、静かな寝息。
(…何が覚悟してくださいよ?だよ。)

お預けされたのは、まるで杏子の方である。

その寝顔にきゅんと愛しさを覚え、中途半端に乱れた服も気にせず、龍崎の香水の匂いと温もりに包まれ、眠りに落ちたのであった。

〜To be continued〜


時々…純情のち恋心の最初へ 時々…純情のち恋心 9 時々…純情のち恋心 11 時々…純情のち恋心の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前