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忘れられない時間
【レイプ 官能小説】

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虐め抜かれる快楽-4

「……して欲しかったから」
「ああ、もう濡れているね。真っ赤になってヒクヒクしている。セックスなら飽きるほどしているだろうに」
 まだ欲しがるのか。
 桃子は欲張りだね。
 柔らかな言葉に混ぜ込まれた棘が、ちくりちくりと肌の表面を刺激する。
 坂崎は桃子に後ろを向かせ、尻肉をつかんで小さくすぼまった肛門までじっくりと点検していく。
 綺麗に洗ったはずだけど、やっぱり平気ではいられない。
 普段は隠れているはずの部分がひやりとした空気に晒され、どきん、どきん、と心臓が暴れ出す。
「だって、坂崎さんじゃないと……あんなこと、してくれないもの」
「そんなに僕に虐めて欲しかったのか。ユウくんのように純粋に君を想ってくれる子がいるというのに」
 くるりと菊門の周囲を指でなぞられた。
 もうそれだけで腰が砕けてしまいそうになる。
 小さな虫たちに這いまわられているような、怖気を伴った感覚。
 はあ、はあ、と息がはずむ。
 それ以上奥に触れてくるわけでもなく、指はするするとひざからふくらはぎ、足首へと下りていく。

「こっちを向きなさい。桃子」
 さっきまでとは違う凄みのある声。
振り向いた桃子の首に、革製の真っ赤な首輪が嵌められる。
後ろ部分には銀色の長く太い鎖がつけられており、その端はローテーブルの足に結えつけられていた。
窓ガラスに映るのは、動物のように全裸のまま首輪をつけられた自分の姿。
 ごくん、とつばを飲み込む。
 坂崎は父親が娘を叱るように、険しい表情で鎖を引きながらソファーに腰を下ろした。
 桃子は引っ張られるまま床に両手をついて四つん這いの姿勢をとる。
 飼い犬のように従順に。

「いやらしいことばかり考えて、悪い子だね。桃子は」
「あっ……!」
 バチン、と手のひらで背中を打たれた。
 じんじんする痛みが皮膚から脊髄へと浸透し、体内で甘い快感へと変わっていく。
 じゅん、と脚の間から熱いものが溶け出してくる。
 乳首は乳輪ごと大きくふくらんで勃起し、わずかに腕が擦れるだけでも泣きたくなるほど敏感になっていた。
「わ、わたし……悪いの、そう……悪い……」
「前に会ってから今日までずいぶん間があったから、僕にされることを考えながら何度かは自分でしたんだろう?」
「し……しました……」
「ユウくんに隠れて、ひとりの部屋で?」
「そ、そう……ひとりで、部屋で、あ、あっ……!」
 革靴を履いたままのつま先で、軽く蹴るようにしながら乳頭を擦られる。
 右と左を交互に。
 腕の力が抜けてしまいそうになるのを、必死に堪えた。
 もうこれだけでも失神しそうなほど気持ちいい。
「どうやって触っていたのか、言ってみろ」
「あ、あの、乳首、ぎゅってしたり、あそこ、指で……」
「毎晩のように男と寝ながら、自分でもそんなことをしていたのか。本当におまえは淫乱で悪い子だ、桃子」
 悪い子には、お仕置きをしなくちゃいけない。
 坂崎は足先での責めを続けながら、テーブルの上に置かれた黒いバッグを開けた。

 中身がざらりと床の上にぶちまけられる。
 鈍く光る手錠、ピンクローター、いくつもの種類のバイブレーター。
 悪趣味な性具の数々。
 いつみても赤面してしまう。
「手を後ろで組め。顔を床につけろ」
 ピシリと放たれる指示の通りに、自然と体が動く。
 命令される事を待ち望んでいるように。
 嫌なのに。
 こんなこと、本当は嫌なはずなのに。
 頬を絨毯張りの床にぴったりとつけ、手を背中にまわして尻だけを高く上げた姿勢になる。
 ほどなくしてガチャリと手首が硬質のもので固定された。
 手錠。
 徐々に自由を奪われていくことに、無上の喜びを感じてしまう。
 床に自分から胸の先を擦りつける。
 ごしごしと。
 擦りむけてしまうほどの強さで。
 感じる、すごく感じる。
「あ……いい、いいの……」
 変態じみた行為であることはわかっている。
 でもやめられない。
 つうっ、と脚の間から粘液が垂れ落ちていく。


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