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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「2人の関係が夢の様だと思っているのは私の方」
「え?」

「ものすごい忙しい、私の仕事を理解してくれて。
土日もないし、繁忙期も理解してくれて。
料理が出来ない事も、女の子らしくない事も
受け入れてくれる人なんかいないと思った」
「うん」

「篠塚さんが本気だって言っても
忙しい篠塚さんとすれ違いが多くなればメールの頻度も少なくなると思った」
「そっか」
「篠塚さんの事も好きだけど。仕事も好き。それでもいい?」
「もちろん」

私をぎゅっと抱きしめたその力は
病人とは思えなかったから。
きっと篠塚さんは本気のところを見せようと無理をしたんだと思う。

恋と仕事と、いつかは選ばなきゃいけない時が来るかもしれない。
けど、今は選ばなくていい?

そんな私にとって夢みたいな現実を篠塚さんはいとも簡単に叶えてくれる。

「俺も、夢の事は本気だけど、仕事も本気だ。それでもいい?」
「・・・・もちろん」

私たちは普通のカップルより
手に入れたいものが多すぎるのかもしれない。



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