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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 2.-17

 カタン、カタンと隣の部屋のクローゼットの引き出しが開閉される音を聞きつつ、有紗は緩慢にヒップを上げていった。言った通り叔父はチューブをゆっくり引き抜きながら菊門を指で塞いでくる。暴発は免れても、そうでもしなければ崩落してしまう事態が、むしろ有紗の矜持を深く傷つけてきた。
「う、あっ……」
 チューブが残り少なくなってきた時、液汁が一緒に溢れて内ももを一条垂れてきた。不快な異物感だが、体の中に有るのと無いのとでは括約筋の不安が全く違うだろうことは容易に予想できる。
「うぐぁ……、ぬ、ぬいたら……、も、漏れちゃう……。ほんとに……、も、もれ……、あぁっ……」
 体内からチューブがいなくなると同時に、信也の人差し指が皺んだ口へ強めに蓋をする。
「ほら、もうちょっと我慢だ」
 信也はポケットからアナルプラグを取り出すと、チュバッ、チュバッとわざと音を立てながらしゃぶり回した。その音に振り返った有紗だったが、信也が赤子のおしゃぶりのように舐めまわしているモノが何物か分からず、たった指一本で抑えた先から迫り来ている便意の波に追求を諦め、肘を折った手の中に額を埋め歯を食いしばった。
「うっ……、ぐうぅっ……」
 腹を襲う轟痛に朦朧となりかけていた有紗へ、指を外した菊門を広げてアナルプラグがヌッと差し込まれる。一気に体が拡張され、有紗は刮目して髪を後ろに振り上げた。圧迫感はチューブの比ではない。だがチューブよりもはるかに太く菊門を広げたノブ型のプラグによって括約筋の不安は一気に和らいでいった。
「……ト、トイレ……」
 プラグによって与えられた一抹の安堵によって、何とかそう願い出ることができた。しかし叔父は有紗の訴えを無視して、ヒップの狭間に顔を出したプラグの柄に細いチェーンを通し、有紗のショーツもろともウエストへと巡らせていく。
「や、……、そんなっ……」
 細い鎖に下肢を縛り付けられる。諦念を決定づけるように、小さな南京錠が鎖が通されたヒップとウエストのTの繋ぎ目にかけられた。
「ご飯できたわよぉ」
 階下から洋子の声が聞こえてきて、隣の愛美が返事をしながら部屋を出る物音が聞こえた。
「……、こ、こんなのムリ。お願い、ゆるし……」
 四つん這いのまま涙を溢して振り返るや、タイミングを狙っていた信也に唇にむしゃぶりつかれる。「ぐうっ……」
 床から手を離して下腹を抑える手指に轟鳴が伝わってくるのを感じつつ、顔を両手で掴まれ、伸ばした舌で上下の唇をネロリ、ネロリとねぶられると、その舌はさっき自分の菊門を舐め回していたものだと思い出し、かぶりを振って逃れようとした。しかし力強く抑えつけられ、有紗は目を固く閉じ、眉間を寄せて汚穢の舌を耐えるしかなかった。
「おねえちゃん、ゴハンだってー」
 階段を降りてリビングを覗いた愛美が、気を利かせてドアの前へ戻ってきたらしい。来ないで、絶対入ってこないで、と願っていたが、
「おねえちゃーん?」
 と再び呼びかけてくる。口の周りをベトベトにし尽くしてから、漸く信也の舌が離れていくと、
「あ、うん。わ、わかった」
 と、ニヤニヤと嗤われる前で必死に声を繕って返事をした。有紗の声を確認して再び愛美が階下に降りていく。腹痛と、下肢の拘束、そして唇を穢された屈辱によるショックで座りこんだ有紗を残し、信也が立ち上がった。
「続きはゴハンの後だ」
 叔父は物音を立てないようにして部屋を出て行った。有紗は暫く下腹を抑えて蹲っていた。濁流は強弱の波で有紗を襲ってきている。疲弊して括約筋に力が入らなくなってきていたが、強い波が押し寄せても、チェーンに固定されたプラグによって辛うじて尊厳は守られていた。
「有紗ちゃーん?」
 階段の下から洋子が呼びかけてくる。ちょうど波が引いた時だった。有紗は震える手でドレッサーに置いたブラシで乱れた髪を梳かし、ティッシュで目元と口元を拭って階下に降りていった。
 咀嚼も嚥下もうまくできなかった。この家での団欒風景は、愛美がよく話すことで歓談が進む。かつて心に傷を負いかけた愛美が、回復を象徴するように嬉々として話すのを有紗や洋子が奨励したためだ。
「――愛美ちゃん。今度彼氏、お家に連れてらっしゃいよ?」
 夕食中、唐突に洋子が言うと、愛美は驚いた顔で叔父の方を向いた。「……ごめんね、愛美ちゃん。ママ、嬉しくってパパにお話ししちゃったの」
「……あ、うん……。えっとぉ、……あ、あの、お父さん……」
 信也は不機嫌な顔をして味噌汁を一口飲み、椀をテーブルに置き、喉を通してから愛美を見た。
「休みの日に、朝からあんなウキウキした顔してて、バレないとでも思ったのか?」
 そう言って口元を笑ませた。不機嫌な顔は芝居でした、と、からかわれたことを知った愛美は、
「……もーっ! 今、お父さんが怒ってるのかと思って、泣きそうだったんだからーっ!」
 と拗ねる。
「怒っちゃいない。……ただし、しょうもない男だったら怒るかもしれないな」
「しょうもなくないよっ! 直くんは!」
 愛美は思わず彼氏の愛称を呼び、あ、しまった、とウッカリを照れて恥じた顔を見せて父母を笑わせると、「……だよね? おねえちゃん」


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